パレッテ株式会社は、神奈川県下でディスカウントストア「@パレッテ」を展開するイオングループの会社です。
イオンが今まで展開してきたディスカウントストアから、更にローコスト化を目指し、デジタル化を取り入れ、新たな形態のスーパーを展開しています。
パレッテ株式会社 詳細
- 社名:パレッテ株式会社
- メイン業務内容:小売業(スーパーマーケット)
- 主なブランド(店舗名):@パレッテ
- 展開地域:神奈川
- 本社所在地:〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
- 代表電話番号:050-1743-8010(店舗代表)
- 株式上場:非上場
- 会長:-
- 社長:増田 正良
- 設立:2020年6月1日
- イオン株保有率:不明(恐らく100%)
- 公式サイト:https://palette.onl/
- Wikipediaの掲載なし
- 株価確認(Yahoo!):-
なおイオングループの会社で公式サイトの会社概要で代表者名が無い会社は、ここくらいです。イオンからの公式のニュースリリースでは代表(社長)は公表されていません。
パレッテ株式会社について
一般的には聞き馴染みの無い「ハードディスカウントストア」
ハードディスカウントストア(またはハードディスカウンター)はドイツで誕生したディスカウントストアです。
ダンボール箱から商品を取り出さずそのまま陳列したり、今では当たり前になったレジ袋の有料化をはじめから行っていたり、徹底的なコスト削減を行い、より安く商品を提供するというのがハードディスカウントストアです。
パレッテ株式会社も「パレッテ」というハードディスカウントストアという業態の店舗を運営しています。
イオングループも、ビッグ・エーやアコレといったハードディスカウントストアは運営していますが、基本的には200坪未満の小型店が主流でした。
パレッテは300坪以上の中型店がメインになっています。
イオングループなので、トップバリュ商品も若干扱っていますが、トップバリュの中でもディスカウントストア専門のブランド「ミートシェフ」などを扱っています。
パレッテの特徴1・インストアベーカリーを扱う
店舗としてのパレッテの最大の特徴は、ローコストを徹底しているのに、なぜかコストがかかるインストアベーカリー(店内製造のパン)を展開していることです。
特にクロワッサンは、パレッテのインストアベーカリーのメイン商材とされています。
1個78円(税別・2022年7月現在)というインストアベーカリーのパンにしては安い割にバターの風味豊かでそれなりに美味しいです。
パレッテの特徴2・広い通路幅
通路幅が非常に広く取られていて、大型ショッピングカートでも簡単にすれ違えることが出来るようになっています。
大量に購入する人に、この通路幅は楽にショッピングカートを移動出来るので便利です。
パレッテの特徴3・徹底したアイテムの絞り方
パレッテの1店舗におけるアイテム数(商品の種類の数)は、初期公表値だと2000アイテムほどと言われています。実際にはもう少しあるように思いましたが、それでも3000アイテムには届いてないように感じました。
一般的なイオンのスーパーなら5000アイテム以上はあるので、かなり絞り込んでいます。
ただ絞りすぎて、買いたいものが無いと感じる人も多いでしょう。
まさかキューピーの普通のマヨネーズを扱っていないお店があるとは思いもしませんでした。
パレッテの特徴4・店舗電話番号非公開
パレッテは各店舗の電話番号が非公開とされています。
パレッテの全店舗共通の代表電話番号が公開されているのみです。
これはイオングループでは非常に珍しい事例です。イオングループの店舗は基本的に店舗で完結させることを目指しており、問合せは基本的に各店舗にするようにしています。
電話対応で人員が削られることが無いように徹底したオペレーションを考えてのことだと思います。
パレッテの特徴5・人がいなさすぎ問題
パレッテの特徴として、徹底した人件費の削減が行われていることは店舗にいけば、すぐにわかります。
平日であればセミセルフレジで1台体制になっています。
また後述する「Scan&Go」のレジは、通常はお客さんには見えないようにするScan&Goの管理画面が普通に見えてしまっている状況になっており、人が少なすぎて危機管理まで行われていない状況です。
これ、○○きして下さいと言っているような状況です。
ローコストオペレーションを行うのであれば、防犯対策は必須ですが、そこにまでお金をかけていないのは、怖いです。
パレッテの店舗数と店舗
パレッテは、現在7店舗(オープン予定の店舗含む)です。
@パレッテ!高座渋谷店
- 住所:〒242-0023 神奈川県大和市渋谷5丁目39−5
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~20:00
パレッテの1号店です。
@パレッテ!下末吉店
- 住所:〒230-0012 神奈川県横浜市鶴見区下末吉6-10-32
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~20:00
@パレッテ!大和鶴間店
- 住所:〒242-0004 神奈川県大和市鶴間2-13-34
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~21:00
@パレッテ!愛川中津店
- 住所:〒243-0303 神奈川県愛甲郡愛川町中津7273-1
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~20:00
@パレッテ!鳶尾店
- 住所:〒243-0204 神奈川県厚木市鳶尾4-1-10
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~20:00
@パレッテ!野庭店
- 住所:〒234-0056 神奈川県横浜市港南区野庭町611 野庭団地センター1-101
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~19:00
@パレッテ!二宮店
- 住所:〒259-0131 神奈川県中郡二宮町中里2丁目1−1
- 電話番号:非公開
- 営業時間:9:00~20:00
*2022年11月3日オープン
パレッテのセール・割引
パレッテは、決まったセール・割引は行っていません。
イオングループですが、店内に入った時にイオングループであることが咄嗟にわからないくらいになっています。
イオングループのスーパーで行っていることが多い「お客さま感謝デー」も行っていません。
時折、お買い物アプリ「Scan&Go」を使って買物をすると割引されるセールを行っていますが、決まったセールにはなっていません。
なおScan&Goで本来貯まるイグニカポイントも、パレッテでは貯まりません。
パレッテの支払い方法
パレッテはローコストを徹底的に行っているため、支払い方法も限定的です。
パレッテで使えるクレジットカードは限定的
パレッテではクレジットカードは使えますが、イオンのマークがついたクレジットカード、もしくはVISA・Mastercardのマークがついたクレジットカードのみです。
アメックスだけでなく、JCB(イオンカード除く)のマークがついたクレジットカードすら使えません。
アメックスやJCBのクレジットカードは、手数料が高いため取り扱ってないようです。
電子マネーはWAONのみ
使える電子マネーは、WAONのみです。
ただし「いつでもWAON POINT2倍」の対象店舗になっていないため、200円(税込み)で1ポイントしかポイントはたまりません。
パレッテで使えるスマホ決済・QRコード決済
パレッテで使えるスマホ決済は、モバイルWAONのみです。
QRコード決済にも対応していないので、AEON Payも対応していません。
Scan&Goに対応もイグニカポイントの対応はなし
パレッテでは、ウォークスルー決済「Scan&Go」が導入されています。
Scan&Goの特徴として、Scan&Goを利用して買物をすると「イグニカポイント」が貯まり、また使えるようになりますが、パレッテでは「イグニカポイント」の付与も無ければ、利用も出来ません。
ただしお買い物アプリ「Scan&Go」でたまに安くなる商品があるので、お買い物アプリ「Scan&Go」を使った方がお得なことがあります。
パレッテのお得な支払い方法
パレッテでお得な支払い方法は特に存在しません。
クレジットカードが使えるので、ポイント還元率の高いVISAかMastercard提携のクレジットカードで購入するのがおすすめです。
例えば楽天カードなどが挙げられます。
なおオープンセール等で、稀にScan&Goを利用してイオンカードで支払うとWAON POINT5倍(還元率2.5%)を行うことがあります。
イグニカポイントではなくWAON POINTであるところが、また変わっています。
一応、パレッテを使う人はイオンカードも持っていた方が良いかもしれません。
イオンカードは50種類以上あるので、どのカードを選べば良いか悩むと思います。その時は下記記事を参考にして下さい。
一番のおすすめは、イオンカードセレクトです。
パレッテ株式会社への就職・転職・パート・アルバイト
パレッテ株式会社では、中途採用で社員を募集していることがあります。
リクルートエージェント等のサイトで確認してください。
パート・アルバイトは、各店舗で募集を行っていることがあるので、各店舗で確認して下さい。
パレッテ株式会社の将来性
パレッテの店舗について、いろいろなメディアが書いています。
- オープンから8カ月の「パレッテ」、イオンが仕掛ける新たなディスカウントストアは日々、進化中
- イオングループの新フォーマット「パレッテ」はアルディ、リドルのようなハードディスカウントだ
- イオンとヤオコー、スーパー業界の優等生がそれぞれ仕掛ける新業態の明暗
- イオンがひっそり開業したディスカウント店「パレッテ」は成功するか
期待するということで書かれている記事が多いですが、IT mediaビジネス(イオンとヤオコー、スーパー業界の優等生がそれぞれ仕掛ける新業態の明暗の記事)は、マーケットの主役になることはないだろうと否定的な意見で書かれています。
管理人の意見は「失敗する」です。
パレッテの近くには、首都圏で人気で絶好調と言われているオーケーがあります。
オーケーの方が豊富な品揃えを実現しています。またオーケーの方が平均して安いです。
安くて品揃えも良いのなら、わざわざ買いたいものがあるか不明のパレッテに、買物に行くでしょうか?
近所の人なら確かにたまに買物に行くかもしれませんが、たまにです。
いくらローコストで店舗運営をしていても、ディスカウントストアは薄利多売が基本なので、ある程度は売れないと商売は成り立ちません。
またアイテム数が少ない割に全体の2~3割は、他のスーパーよりも割高な商品が紛れ込んでいます。
アイテムを絞っているのに割高な商品があるって、どういうことなんでしょうね?
パレッテを肯定的に書いている記事は、海外のハードディスカウントストアの成功例を出して、日本でも近い将来、きっと成功するモデルと書いているのですが、海外モデルのものを持ってきて、イオンが成功したことは、ほとんどありません。
ほぼ失敗に終わっています。
イオンも本当に学習しないな…といつも思っています。
海外と比較するコンサルタント・小売のコンサルタントがいますが、それらの人が言うことが当たることって、本当に少ないんですよ。
確かに、10年後20年後には、パレッテのような形態のディスカウントストアが受け入れられていくかもしれませんが、それまでイオンの経営陣が我慢出来るのか?ということが考えられていません。
ひょっとしたら、ギリギリ黒字化は出来て、細々と運営されていく可能性もありますが、イオンの主流となる店舗にはなり得ないと考えます。
更に売上もよくは見えないのですが、品切れも多く棚がスカスカな状態が多いです。
また1号店となった「@パレッテ!高座渋谷店」の隣には「いなげや」がありますが、いなげやには、割りとお客さんがいるのに、パレッテにはほとんどお客さんがいない状態ということもありました。
パレッテで安いものだけ購入して、メインは隣の「いなげや」で購入する人も多そうです。
なお赤字も拡大しています。
また会社設立は2020年6月で当初は資本金9億5千万円でしたが、1年半後の2021年12月には8億5千万円減少させ、資本金1億円になっています。
以上、パレッテ株式会社についてでした。
コメント
お店はとても気に入って毎朝利用してますが、電子マネーが WAONだけなのが残念です。
交通系も使えるお店もある?ようですが、利用店はないのが残念です。
何が残念か書いておくとWAONアプリは、レジ登録してタッチした時に
パスワードを求めたり、SMSによる認証まで求められて、ほんと糞アプリです。
iPhoneのキーリングにしまい込んであるのに、 酷いですね。
WAONアプリだけは、早く滅びて欲しいと真剣に思います。
1分間に6人通過する鉄道アプリを見習って欲しいものです。
お店はよくてもWAONが台無しにしてます。