イオングルーバルSCM株式会社は、イオングループの物流センターの管理・運営を行い、物流業務の受託ならびに物流情報の収集処理業務を行うイオングループの会社です。
一般の人にはほぼ関係ない会社ですが、イオンのお店に今日も商品が届いているのはこの会社の働きがあるからです。
イオングローバルSCM株式会社 詳細
- 社名:イオングルーバルSCM株式会社
- メイン業務内容:機能会社(物流)
- 主なブランド(店舗名):-
- 展開地域:-
- 本社所在地:〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目6 エム・ベイポイント幕張5階
- 代表電話番号:043-213-3040
- 株式上場:非上場
- 会長:-
- 社長:野澤 知広
- 設立:2007年5月21日
- イオン株保有率:100%
- 公式サイト:イオングルーバルSCM株式会社
- Wikipedia:掲載なし
- 株価確認(Yahoo!):-
イオングローバルSCM株式会社について
イオングルーバルSCM株式会社はホームページも無く(2021年4月より公開されましたが)、Wikipediaでもまとめられていないため、一般の人にとってはほぼ知られていない、知ろうとしても情報が最も出てこないイオングループの会社の1つです。
簡単に言えば、イオンの物流センターの運営・管理を行っている会社と言えます。
具体的には、イオンは2007年に「グループ共通機能を分社化・新会社三社の設立について・グループシナジーを活かした商品調達に向けて」というニュースリリースを行いました。
イオンは、お客さま満足の最大化に向け、グローバルレベルの経営品質と地域社会への貢献を高いレベルで同時に実現するグローカル企業をめざし、これまで経営改革に取り組んでまいりました。併せて、グループの企業価値を最大化するために、持株会社への移行をふまえながら、グループ共通機能の集約と、グループマネジメント体制の構築を進めております。
この度、イオンは、グループとして最もシナジー効果が見込まれる、PB開発・需要集約・サプライチェーンマネジメント(SCM)の三機能をイオン株式会社から分離し、下記の通り三つの準備会社を設立致しますので、ご案内申し上げます。
尚、三社の事業開始日は、いずれも2007年8月21日を予定いたしております。記
1.準備会社設立の趣旨
グループ各社、及び友好企業との連携をさらに強化し、より強固なグループシナジーを追求するため、GMS事業を主体とするイオン株式会社から、PB商品の開発、NBを主とする商品調達や共通の原料調達、SCMの機能を分離し、別会社化します。新たに設立される三社は、業種・業態・国境の枠を超え、グループ共通の機能会社として、事業会社を全面的にサポートします。これにより事業会社は、商品調達の効率化、コストの引き下げ等を実現するとともに、これまで以上に、地域産品の開拓やローカルブランドの商品調達に専念できる体制を構築し、よりお客さまにご満足いただける店づくりを推進してまいります。
2.新会社設立の日程(三社共通)
2007年5月21日 新会社設立
2007年8月21日 新会社営業開始予定日3.準備会社の概要
(一部省略)
「イオングローバルSCM株式会社」
(1)商号:イオングローバルSCM株式会社
(英語標記:AEON GLOBAL SCM CO., LTD.)
(2)代表者:岩本 隆雄(いわもと たかお)
(3)本社所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1‐5‐1
(4)設立日:2007年5月21日
(5)主な事業内容:物流センターの管理、運営および物流業務の受託ならびに物流情報の収集処理業務。
(6)決算期:2月20日
(7)資本金:1,000万円
(8)株主:イオン株式会社100%
この時に設立された会社の1つが、イオングローバルSCM株式会社です。なお3社設立されましたが、1社は既に精算・解体されています。
この発表を簡単にまとめると、自社商品と他社商品を効率的に集めて、効率的に配送をするために3つの機能会社を設立するということを書いています。
しかし会社を運用していく中で必要不可欠な存在です。
そこで大きなグループ企業になると、営業部門の会社と非営業部門の会社を分けて効率化を行い、コストを下げるようになります。
非営利部門の会社を機能会社と言います。
もっとイオンの物流について詳しく知りたい!という方はちょっと古いですが、下記のサイト内で紹介されているPDFデータが参考になります。
会社としてのデータは
- 資本金:6745万円
- 従業員数:約290名(2020年2月現在)
- 平均年齢:46歳(正社員)
社員の半数くらいは、イオンリテール株式会社等からの出向もしくは転籍です。
現社長:野澤知広氏は金融畑出身
現在のイオングローパルSCM株式会社の社長である「野澤 知広」氏は、イオンのプロパー社員ではありますが、金融系をメインに来た方です。
- 1999年4月:ジャスコ(現イオン)入社
- 2006年9月:イオン総合金融準備 企画部統括マネージャー
- 2007年10月:イオン銀行 企画部統括マネージャー
- 2012年4月:イオン グループCOO付
- 2017年10月:同社 グループ経営企画部長
- 2020年3月:同社 物流改革プロジェクトリーダー(現任)
入社して7年ほどで企画部統括マネージャーになるほどなので、かなり優秀な人のようです。その後もイオン銀行に出向しており、金融畑だったと言えます。
イオングローバルSCM株式会社への就職・パート・アルバイト
稀に就職情報サイトで写真やアルバイトの募集は行われていますが、積極的には採用を行ってはいません。
就職したい場合は気長に就職情報サイト等で情報を集めるしか現状はありません。
一時期積極的な採用を行っていなかったこと、社員のほとんどはイオンからの出向であることから社員の平均年齢は高く、若い人だと違和感を感じるかもしれません。
なお本社は千葉県の幕張ですが転勤は全国規模です。また幕張での勤務になっても、部署によっては近隣の物流センターでトラブルがあれば泊まり込みに近い状態で対応をするなんてこともよくある話だとか。
またトラックの運転手を管理することもある訳で、中には気性の激しい人もいて、イオングループの中でもかなり特殊な会社となっています。
ただ物流こそがイオンや日本を支えているんだ!という思いがあるのなら面白い会社かもしれません。日本で一番の売上を誇るイオンの物流会社なのですから。
大きな震災が起きた場合は役所等から支援の依頼が来ます。
以上、イオングローバルSCM株式会社についてでした。
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