ミニストップ株式会社は、コンビニエンスストアの運営・フランチャイズ展開をメインとするイオングループの会社です。
ソフトクリームが美味しいと評判のコンビニで、店内にイートインスペースがあるのが特徴です。
ミニストップ株式会社 詳細(会社概要)
- 社名:ミニストップ株式会社
- メイン業務内容:小売業(コンビニエンストア)
- 主なブランド(店舗名):ミニストップ・cisca・365table
- 展開地域:北海道・沖縄を除く全国
- 本社所在地:〒261-8515 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
- 代表電話番号:0120-865-132
- 株式上場:東証プライム
- 会長:-
- 社長:藤本 明裕
- 設立:1980年5月21日
- イオン株保有率:48.43%
- 公式サイト:https://www.ministop.co.jp/
- Wikipediaで確認する
- 株価確認(Yahoo!):ミニストップ株式会社の株価を見る
ミニストップ株式会社・特徴や他のコンビニとの差別化
イオングループが展開するコンビニ「ミニストップ」は1980年に事業を開始し、1981年にはフランチャイズ事業にも乗り出しました。
現在では1800店舗を超える店舗数がありますが、北海道・沖縄には出店していません。また秋田県・山形県・新潟県・富山県・石川県・山梨県・長野県・高知県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県にも出店はしていません。
面白いのがイオンが無い唯一の都道府県である福井県には出店していることです。
海外事業の縮小・撤退
海外においては、ミニストップは一時期3000店舗を超えて展開していました。
しかしベトナムに127店舗(2022年7月現在)のみで、2022年には韓国・フィリピン・中国から撤退しました。
今後はしばらく国内コンビニ事業に経営資源を集中する方針としたようです。
ミニストップは業界4位だけどトップ3と大きく乖離
ミニストップはコンビニ業界において、業界4位と言われることが多いものの、3位までとの乖離が激しいのが現状です。
- セブンイレブン:約20800店舗
- ファミリーマート:約16500店舗
- ローソン:約13600店舗
- ミニストップ:約1900店舗
正直なところ業界3位までが別格で、業界4~6位がどんぐりの背比べ、という状態が長年続いています。
もっとも業界5位のセイコーマートは北海道におけるシェアNo.1で絶大的な支持を得ており、差別化が出来ている分、ミニストップがあまりよく見えない状況です。
同じイオングループのウエルシア薬局は、セイコーマートと商品供給における提携を行っており、北海道には無いウエルシア薬局のプライベートブランドの商品をセイコーマートで買えたり、本州にはほぼ無いセイコーマートのプライベートブランド商品をウエルシア薬局で購入出来るようになっています。
知名度では徐々にセイコーマートに追い上げられている状況です。
コンボストアという業態で差別化を行っていた
ミニストップの特徴としては、店内にイートインスペースがあることです(なお特殊な立地条件の店舗にはイートインスペースが無いこともあります)。
そしてミニストップが当初から行っていることがファーストフードの販売です。
このコンビニ+ファーストフード+イートインスペースがある形状のことをイオン(ミニストップ)は「コンボストア」と読んでいますが、一般には普及していません。
またセブンイレブンやローソン、ファミリーマート、北海道のセイコーマートも最近ではイートインスペースを設置するところが増えてきていますし、店内でファーストフードやお弁当の製造を行うコンビニも増えてきており、ミニストップ独自であった特徴にも陰りが見えてきています。
なお一部のミニストップでは、イートインスペースが在庫置き場になっていて、全く使えないところもあります。
人気のソフトクリームとコールドスイーツ
ミニストップと言えば、ソフトクリーム!という人がいるくらい、ミニストップのソフトクリームは人気です。
またミニストップでは従業員に「ソフトクリームマイスター」という認定書を与えています。試験に合格しないと認定されない、ミニストップならではの認定書です。
新業態「cisca(シスカ)・365table」
ミニストップ株式会社が行っている「ミニストップ」以外の店舗として
- cisca(シスカ)
- 365table
この2つの業態があります。
ciscaはイートインスペースでお酒が飲めるコンビニで、販売している商品もおつまみが充実している店舗です。
面白いのがグラス・酒器を貸してくれることです。
365tableは有人ではあるもののレジがセルフレジ形式になっている省人化のコンビニです。
MINI SOFの展開
ミニストップと言えばソフトクリームが有名ですが、最近では「MINI SOF」というソフトクリーム専門店の展開を行っています。
まだ10店舗ほどですが、伸びる可能性がありそうです。
イオン銀行との連携ミス
2007年にイオン銀行が出来てから2011年4月まで、イオングループであるミニストップの多くの店舗のATMでイオン銀行の取引が出来なかったという問題がありました。
コンビニにATMというのは2005年くらいにはかなり普及しており、ミニストップもイーネットのATMを設置する店舗も多かったのですが、2011年4月までイーネットのATMではイオン銀行の取引が出来ない状況がつづいており、問題となっていました。
特にイオンの社員はイオン銀行が給与振込口座に指定されており、近所にミニストップがあるのに、休みの日でもわざわざ自分の勤めるイオンの店舗にいかないとお金が引き出せないという問題があって、プンプン!!
トップバリュ商品の強化
ミニストップは長い間、ミニストップのプライベートブランドを多く取り扱ってきました。
「おやつラボ」から「食べごこち菓子 MINIきぶん」、そして現在は特にプライベートブランド名は無いものの「ミニストップ」と書かれたお菓子を販売しています。
ただし2020年4月にトップバリュ商品を増やすことを発表しました。
トップバリュを増やすことで、スケールメリットを活用し粗利率を改善するとしています。
セブンイレブンのようにイトーヨーカドーでもセブンイレブンでも同じセブンプレミアムが販売されているように、ようやくまともな方向に舵を切り出したと言えます。
ミニストップの直営店
ミニストップにも直営店が数店舗あります。
一番わかりやすいのが、千葉県千葉市美浜区中瀬1-4および1-5-1にあるミニストップです。イオンタワーおよびイオンタワーアネックスに併設されているミニストップで数少ない直営店です。
なおコンビニの直営店の見分け方は表面的にはなく、公共料金を支払った時に押印される印鑑で判断するのが一般的です。フランチャイズであればその店を運営する会社名、直営店であればコンビニを展開する会社の社名になっています。
株主優待はソフトクリーム
ミニストップは東証プライム市場にて株式を公開しています。株式を公開しているとなると気になるのが株主優待です。
ミニストップの株主優待は、ソフトクリームとコーヒーSサイズの無料券になっています。
年に2回、保有している株式数に応じて下記の無料券が届きます。
100株以上 | ソフトクリーム無料券 | 5枚 |
200株以上 | ソフトクリーム無料券 | 5枚 |
コーヒーSサイズ無料券 | 3枚 | |
1,000株以上 | ソフトクリーム無料券 | 20枚 |
コーヒーSサイズ無料券 | 3枚 |
上記は1回分なので、これが2回届きます。
ミニストップの割引・セール
ミニストップではイオンの店舗のような割引やセールは行っていません。
ですが、イオンカード及び電子マネーWAONで支払うといつでもポイントが2倍(還元率で言えば1%相当)となっています。
またミニストップの独自企画でGoogle Play等のギフトカードを購入するとボーナスポイントがもらえるというキャンペーンも時折実施しています。
ファーストフードメニューの期間限定割引等も行っているので、公式サイトで確認されることをおすすめします。
ミニストップでお得なイオンカード
ミニストップでお得になるクレジットカードはイオンカードセレクトです。
WAONへのオートチャージ設定でも、ポイントが貯まりますし、電子マネーのお買物でもポイントが貯まり、合計で最大で約1.5%のポイント還元となっています。
ボーナスポイントはWAONのみ
ミニストップもイオンやマックスバリュ同様「ボーナスポイント」を行っています。特定商品を購入するとポイントがもらえるというものです。
ただしイオンカード・JMB WAON・AEON PAyは対象外となっており、イオンカードのメリットが無いのが非常に残念なところです。
ミニストップでの支払い方法
イオンやマックスバリュでは、電子マネーEdyが使えませんがミニストップでは使えることが特徴的です。
これは他のコンビニに足並みを揃えているとも言えます。
またQRコード決済各種にも対応しています。もっともコンビニの中では一番遅い対応となっていましたが。
AEON Payにも対応しています。
他の支払い方法については、イオンやマックスバリュに準拠しているので下記記事をご覧ください。
ミニストップへの就職・パート・アルバイト
ミニストップで新卒で就職を希望する人、転職したい人もいるかと思います。
基本的にミニストップでは店舗経験をした後にエリアマネージャーや本部、商品開発等の仕事へと変わっていきます。
応募や詳細は公式サイトでご覧ください。
パート・アルバイトについてはミニストップのパート・求人情報をご覧ください。
フランチャイズオーナー
コンビニと言えばフランチャイズ店舗というのが一般的で、当然ミニストップでもフランチャイズオーナーを募集しています。
他のコンビニよりは緩いそうですが、ファーストフードやスイーツの調理、イートインスペースの管理等、他のコンビニよりも面倒なことも多いそうです。
どれぐらい緩いかと言えばこれくらい
売場に大量の野菜コーナーを作るのが許されるくらい緩いです。
このお店、本のコーナーの前には野菜が箱積みされて、本を取るのも大変ですし、イートインコーナーは、野菜の在庫でふさがっているし…すごいです。
ミニストップのフランチャイズに興味がある方は公式サイトをご覧ください。
以上、ミニストップ株式会社についてでした。
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