イオングループののU.S.M.H(ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社)が開発したスマホ決済システム「Scan&Go Ignica」(スキャンアンドゴーイグニカ)は、レジを通らなくて良い新しい買物の方法です。
実際に使った立場から、メリット・デメリット、使えるお店まで紹介します。
スマホとクレジットカードを持っていたら、是非試してください。
イグニカポイントの詳細のみを知りたい場合は下記記事をお読みください。
Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー イグニカ)とは
Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー イグニカ)は、自身のスマホにインストールした「Scan&Go Ignicaアプリ」を使いレジを通らずに買物出来る仕組みです。
- 「Scan&Go Ignicaアプリ」をスマホ(iPhone等)にインストール
- 出来ればクレジットカードの登録
- Scan&Go Ignica対応の店舗へ行ってアプリでチェックインを行う
- 買うものをアプリを使ってスキャン
- Scan&Go 専用レーンに入ってから支払い
- アプリ上に支払い完了のQRコードが出るので、店舗の機会でスキャンする
- 買物終了
詳しくは動画(YouTube)で見てもらうのがわかりやすいです。
準備編
実際の買物の様子
店舗によって若干の流れは変わるものの、1度動画を見ておけば、流れがわかってスムーズに買物が出来ます。
Scan&Goが使える店舗(会社)
Scan&Goが使える店舗はまだ限定的ですが、下記の会社の店舗で使えます。
- 株式会社マルエツ:東神奈川店を除き全店対応
- 株式会社カスミ:ファミリーマートプラス店を除き全店対応
- マックスバリュ関東株式会社:31店舗中22店舗(2022年10月現在)
- 株式会社光洋:対応状況確認中
- パレッテ株式会社:全店対応
決済方法は、クレジットカード・ポイント払い・ignica money
決済方法(支払い方法)は、アプリに事前に登録しておいたクレジットカードによる支払いが基本です。
店舗(運営会社)によりPayPayをスマホに入れている人なら、PayPay残高払いによる支払いが可能です。
なお一部店舗で、ignica moneyという支払い方法も開始されています。
参考:ignica money
マルエツであれば、イグニカポイントもしくはTポイントによる支払いも可能です。
イグニカポイントを取り入れている店舗(カスミ等)であれば、イグニカポイントによる支払いも可能です。
またパレッテの場合、Scan&Goに登録出来るクレジットカードは、イオンカード・VISAかMastercardのマークがあるクレジットカードのみとなっています。
イオンのマークがついていないJCBのマークがついたカード、アメックスのマークがついたクレジットカードなどは、元から登録出来ません。
まとめると下記のようになります。
会社名 | クレジット カード |
PayPay | ignica money |
イグニカポイント 支払い |
Tポイント 支払い |
株式会社マルエツ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
株式会社カスミ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ☓ |
マックスバリュ 関東株式会社 |
◯ | ☓ | △ | ◯ | ☓ |
株式会社光洋 | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ | ☓ |
パレッテ株式会社 | △ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
ignica moneyは、2022年11月段階で、カスミの中でも1店舗の実証実験が開始され、2022年12月16日から142店舗に拡大されました。
参考:U.S.M.H 「Scan&Go ignica」プリペイド式電子マネー「ignica money」サービス開始のお知らせ(PDF)
参考:お買い物アプリ「Scan&Go ignica」プリペイド式電子マネー「ignica money」導入 142店舗へ拡大(PDF)
現金払いも可能に
2022年12月16日からは、マックスバリュ東習志野店1店舗のみですが、専用精算機にて現金払いも可能となりました。
順次拡大していくとのことです。
参考:お買い物アプリ「Scan&Go ignica」現金支払い対応開始のお知らせ(PDF)
Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー イグニカ)メリット
Scan&Goを使うことのメリットは下記のものがあります。
- 買物時間の短縮・レジ待ち不要
- 接触頻度の低減・人と話す機会を減らせる
- 購入金額の把握・予算内に収めやすい
- 価格のわからないものも調べられる
- ポイントが貯まりお得(店舗による)
- 子どもと一緒に楽しんで買物できる
買物時間の短縮・レジ待ち不要
Scan&Goの利用率はデータが出ていないので、わかりません。
しかし数台あるレジに5人以上が並んでいる状態の時でも、Scan&Goの最終チェックを行うところは誰もいなくて、すぐにチェックアウトをして会計をすることが出来ました。
つまりレジに並ぶことなく、スムーズに買物を終えられます。
買物時間の短縮になり、混んでいるレジにイライラしないことが一番のメリットです。
接触頻度の低減・人と話す機会を減らせる
新型感染症によりあまり人と接触しないように心がけるようになりました。
Scan&Goを使えば、レジで人と接することもありません。
セミセルフレジにしても、タッチパネルを触ることがありますが、タッチパネルを触ることすらありません。
新型感染症が気になる方も安心して買物が出来ます。
購入金額の把握・予算内に収めやすい
ScanGoのアプリ画面で常に購入金額を把握することが出来るので、買いすぎないように出来るので、買物を予算内に収めやすくなります。
価格のわからないものも調べられる
スーパーに行くと値札の無いもの、プライスカードが無い商品がたまにありますが、金額を自分で調べられるので、いちいち店員を呼んで確認する必要がありません。
ポイントが貯まりお得(店舗による)
Scan&Goを使って買物をするとイグニカポイントというポイントが貯まる店舗があります。
税別100円につき1ポイントが貯まり、1ポイントは1円として支払いに使うことが出来るので、1%近い還元となります。
パレッテを除きポイントがお得に貯まるので非常にお得です。
もちろんマルエツならマルエツカード、KASUMIカードをScan&Goに登録しておけば、5%OFFの日は5%OFFにはなりませんが、代わりにポイント10倍(ポイント還元率5%)になるので、よりお得です。
子どもと一緒に楽しんで買物できる
お子さんと買物をされる方なら、お子さんと一緒にスキャンをして楽しみながら買物をすることが出来ます。
Scan&Goのデメリット
現時点でのScan&Goのデメリットを下記のことがあります。
- 情報が無さすぎる・誤った情報が出回り過ぎている
- WAON POINTのボーナスポイントが付与されない
- マルエツはボーナスポイントが付与されない
- バーコードがシワになって読み取れないことがある
- イオンオーナーズカード等の株主優待特典やクーポンが使えない
- 5%OFFに対応していない
- 年配者だと使いこなせない
- レシートが無い
- スキャン忘れが心配
- イオンオーナーズカード等の優待特典が使えない
情報が無さすぎる・誤った情報が出回り過ぎている
始まって2年以上が経過していますが、情報が無さすぎる状態が続いています。また誤った情報がネットに氾濫していて、詳しい情報が得られない状態です。
例えば、「スキャンアンドゴー」と検索しても、登録出来るクレジットカードの種類や、クレジットカード以外の支払い方法の正しい情報が出てきません。
またScan&Goは、クレジットカードとPayPayが使えると書いてるサイトがありますが、PayPayは使えない、クレジットカードも限定的な店舗もあります。
情報がまとまってない、誤った情報が広まっている状況がデメリットと言えます。
また店舗やコールセンターに聞いても、正しい答えが得られません。間違った案内をする店舗・コールセンターが多いです。
WAON POINTのボーナスポイントが付与されない
マックスバリュ関東や株式会社光洋では、特定商品を購入した時にWAON POINTが付与されるボーナスポイントという制度があります。
支払い方法はイオンカードか電子マネーWAONに限られる支払い方法ですが、Scan&Goでイオンカードを登録していても、ボーナスポイントは付与されません。
イグニカポイントが税別100円で1ポイント付与されたとしても、ボーナスポイント対象商品によっては、むしろ損となる場合があります。
マルエツはボーナスポイントが付与されない
Scan&Goにマルエツ用にTポイント設定(ヤフーID連携)を行っていても、貯まるポイントをTポイントに設定せず、イグニカポイントを設定してある場合は、ボーナスポイント対象商品を購入しても、ボーナスポイントは付与されません。
マルエツでボーナスポイント対象商品を購入する場合、貯まるポイントは「Tポイント」を選択してください。
- イグニカポイント選択時:ボーナスポイントは貯まらない
- Tポイント選択時:ボーナスポイントが貯まる
このことは、Scan&Goのアプリ内およびマルエツでは一切書かれてない状況です。コールセンターも問題とは認識していないので、マルエツの企業風土のようです。
バーコードがシワになって読み取れないことがある
バーコードが折り曲がっていたり、シワになっていたり、汚れていたりするとスキャン出来ないことがあります。
バーコードがスキャン出来ないと買えないのが、Scan&Goのデメリットになっています。
イオンオーナーズカード等の株主優待特典やクーポンが使えない
U.S.M.Hの株主優待券、カスミのハッピークーポンなどに対応していないため、優待券やクーポンを使おうと思うと、Scan&Goは使えません。
これは株主やカード会員にとっては大きなデメリットです。
またイオンオーナーズカード対象のマックスバリュ関東や光洋株式会社の場合でも、イオンオーナーズカードのキャッシュバック特典が使えません。
これは出来るだけ早く改善して欲しいところです。
5%OFFに対応していない
カスミならKASUMIカードで、マルエツならマルエツカードで、マックスバリュならイオンカードで支払うと5%OFFになる日があります。
しかしScan&Goだと5%OFFではなく、WAON POINTによるポイント還元5%になります。
ポイントよりも安くなる方が良い!という方には現状デメリットとなっています。
ただKOHYOなどは、このデメリットに対応するためにイオンカードをScan&Goに登録してある場合、イグニカポイントも10倍・WAON POINTも10倍という施策を行っています。
高齢者だと使いこなせない
スマホのアプリのため、高齢者だとスマホをうまく扱えないこともあって、Scan&Goを使いたくても使えないことがあります。
使いたい人にはデメリットと言えます。
レシートが無い
Scan&Goはレシート・領収書が発行されません。
レシート・領収書が必要な場合は、「ご利用履歴」から該当の注文履歴をタップして「領収書をメールで送信」をタップして、メールで送信を選ぶことで、PDF形式のレシート(領収書)がメールで送られてきます。
手書きの領収書が必要!という古風な場合は、レジに並ぶことになります。
*PDF形式のレシートでも確定申告等、問題ありません。
スキャン忘れが心配
万引きするつもりなんて無いけど、大量に買う場合はスキャン忘れをしてしまう可能性もあるでしょう。
心配な場合は、一度かごに入れた後に最後に1個1個スキャンをした方が良いかもしれません。
Scan&Goに関するQ&A
Scan&Goを使うにあたって、疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
値引きシールが貼ってあるものはどうするの?
Scan&Goが使える店舗では値引きシールにバーコードがついており、このバーコードをスキャンすれば割引価格で表示されるので、割引になっています。
レジ割のシールでも割引になる?
上記タイプのレジで割引となるシールの商品は、Scan&Goでスキャンをすれば3割引の価格となるので、割引価格で購入出来ます。
野菜とかバーコードの無い商品はどうすれば良いの?
野菜や魚などで、バーコードが無い商品がありますが、そういった商品が置いてあるところには上記のように「Scan&Go専用バーコード」が張り出されているので、このバーコードをスキャンすれば大丈夫です。
スキャンアンドゴーを使ってみよう!
まだ使えるところは全国的には少ないですが、機会があれば是非スキャンアンドゴーを使って見てください。
1度使ってみると、非常に快適で次からはレジに並ぶのが馬鹿らしく感じると思います。
実際に使ってみて非常に便利でした。
なおよりお得にScan&Goを使うのなら、
- マルエツならマルエツカード
- カスミならKASUMIカード
- マックスバリュならイオンカードセレクト
それぞれにあったクレジットカードを持っているとよりお得になります。
以上、Scan&Go Ignica(スキャンアンドゴー イグニカ)を使うメリットからデメリット、支払い方法についてでした。
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