イオン系列のお店って交通系電子マネー使えるんだっけ?SuicaとかPASMOとか。使えるのならイオンカードでチャージも出来るのかな?
電子マネーが使えるイオン系列のお店なら主要な交通系電子マネー9種類が使えるよ。イオンカードで交通系電子マネーにチャージ出来るかどうかは、それぞれで違ってかなり複雑だよ。
イオンで交通系の電子マネーが使えるか?と言えば電子マネーが使えるイオン系列の店舗ならほぼ使うことが出来ます。また交通系電子マネーによってはイオンカードでもチャージが可能です。
ただ交通系電子マネーは30種類以上あると言われており、イオンで使えるもの・使えないものもあります。
イオンで使える交通系電子マネーや、イオンカードでチャージ出来る交通系電子マネーについて説明します。
イオンで使える交通系電子マネーについて
交通系電子マネーと呼ばれる電子マネーは、実に30種類上あります。
その中で代表的な交通系電子マネーは10種類と言われています。
なぜ10種類かと言えば、全国の多くの鉄道や半数近くのバスで相互利用が可能となっているからです。
この10種類の交通系電子マネーを10カードと呼ぶこともあります。
その中でイオンで使えるのは上記の9種類です。1種類はイオンでは使えません。
- JR東日本:Suica=イオンで使える
- JR北海道:Kitaca=イオンで使える
- JR東海:TOICA=イオンで使える
- JR西日本:ICOCA=イオンで使える
- JR九州:SUGOCA=イオンで使える
- 首都圏エリア:PASMO=イオンで使える
- 名古屋エリア:manaca=イオンで使える
- 福岡エリア:はやかけん=イオンで使える
- 九州エリア:nimoca=イオンで使える
- 関西エリア:PiTaPa=イオンで使えない
なぜPiTaPaのみが使えないかと言えば、PiTaPaのみ交通系電子マネーの中でもタイプが異なるからです。
電子マネーはプリペイド型・ポストペイ型・デビット型の3タイプに分類出来ます。
- プリペイド型=前払いタイプ(チャージが必要)
- ポストペイ型=後払いタイプ(クレジットカード支払いが基本)
- デビット型=銀行口座からの即時引落しタイプ
交通系電子マネーではデビット型はありません。そしてイオンで使える(というよりも多くの交通系電子マネーが使えると言われているお店で使える)のが、プリペイド型です。
電子マネーWAONもプリペイド型です。
オートチャージは不可・チャージも不可
イオンで交通系電子マネーを使った場合、オートチャージが行われるか?と言えば、行われません。
交通系電子マネーでオートチャージされるスーパーマーケットはほとんどありません。
交通系電子マネー?交通系ICカード?
交通系電子マネーと説明していますが、正確には交通系ICカードと言います。
非接触型ICカードというものが始まりのため、交通機関で使える非接触型ICカードということで、交通系ICカードと言いますが、実際には交通系電子マネーの方が通じるので、交通系電子マネーと言っていても問題ありません。
イオングループ・イオン系列のお店で交通系電子マネーが使えないお店
イオングループ・イオン系列には数多くのお店の名称がありますよね。イオンにマックスバリュ、ダイエー、ピーコックストア、ミニストップなどなど
ほとんどの店舗で交通系電子マネーを使うことが出来ます。ただし下記の店舗では、交通系電子マネーが使えません。
- Big-A=そもそも電子マネーが使えない(一部QRコードの利用は可能)
- パレッテ=使える電子マネーはWAONのみ
上記以外でイオン系列で電子マネーが使えるところで、交通系電子マネーが使えないお店を見たことも聞いたこともありません。
ただし、地域によっては鉄道がそもそも交通系電子マネーに対応していない場合もありますよね。
そういったエリアだとイオン系列のお店で交通系電子マネーが使えないことがあります。
イオンカードによる交通系電子マネーへのクレジットチャージの可否
代表的な交通系電子マネー10種類にイオンカードでクレジットチャージが出来るかどうか説明します。
まずは対応状況のみを下記に記しています。
- Suicaはイオンカードでチャージ可能(条件付き)
- Kitacaは一部のイオンカードでチャージ可能
- TOICAはイオンカードでチャージ不可
- ICOCAはイオンカードでチャージ可能(条件付き)
- SUGOCAは一部のイオンカードでチャージ可能
- PASMOはイオンカードでチャージ不可
- manacaはイオンカードでチャージ不可
- はやかけんはイオンカードでチャージ不可
- nimocaはイオンカードでチャージ不可
- PiTaPaはイオンカードでチャージ不可
Suicaはイオンカードでチャージ可能(条件付き)
一般的なカードタイプのSuicaへイオンカードのクレジットチャージは出来ません。
ただし多機能券売機(黒色の券売機)でSuica定期券を購入する際に、同時に入金(チャージ)する場合に限って可能です。
モバイルSuicaの場合は、イオンカードでもクレジットチャージは可能です。
- カードタイプのSuica=クレジットチャージのみは不可
- モバイルSuica=クレジットチャージ可
なおSuicaと一体になったイオンSuicaカードもあり、クレジットチャージ・オートチャージにも対応しています。
Kitacaは一部のイオンカードでチャージ可能
KitacaはJR北海道の交通系電子マネーです。モバイル版(スマホ版)は出ていません。
基本的にクレジットカードによるチャージには非対応ですが、Kitacaと一体になったクレジットカードのみ、JR北海道のみどりの窓口でクレジットチャージが可能です。
Kitacaと一体になったクレジットカードは3種類しかなく、その1つが「イオンカードKitaca」です。
イオンカードKitacaならクレジットチャージは可能ですが、緑の窓口でお願いしないといけないというのが面倒なところです。
札幌だとポイントが貯まらない・クレジットチャージが面倒なKitacaよりも、オートチャージでポイントが貯まるSuicaの方を利用する人も多くいます。
なお札幌だと地下鉄乗車でポイントが3%貯まるSAPICAを利用されている方も多いと思います。SAPICAはオートチャージに対応していて、イオンカードも対応しています。
*SAPICAは、JR線で利用出来ません。
TOICAはイオンカードでチャージ不可
TOICAは、JR東海の交通系電子マネーです。モバイル版(スマホ版)は出ていません。
TOICAは、クレジットチャージに対応していないため、イオンカードでのチャージも出来ません。
ICOCAはイオンカードでチャージ可能(条件付き)
JR西日本が発行している交通系電子マネーがICOCAです。モバイル版(スマホ版)は出ていません。
ICOCAは3種類あります。
- ICOCA
- こどもICOCA
- SMART ICOCA
このうち「SMART ICOCA」のみクレジットカードチャージに対応しています。というよりはクレジットカード専用のICOCAで、カード購入もクレジットカードのみです。
ただしオートチャージには3種類のICOCAすべてが対応していません。
SMART ICOCAならイオンカードでも購入・チャージが可能です。
SUGOCAは一部のイオンカードでチャージ可能
JR九州が発行している交通系電子マネーがSUGOCAです。
JR系の交通系電子マネーの中ではSuicaとSUGOCAだけがオートチャージに対応しています。
なおオートチャージにはJQ CARDもしくはSUGOCA一体型のクレジットカードが必要になります。
クレジットカードによる都度のクレジットカードチャージには対応していません。
なおJQ CARDおよびSUGOCA一体型のクレジットカードはイオン銀行(イオンカードの発行元)も出しています。
JQ CARDとJBM JQ SUGOCAは、以前はイオンのマークが無かったため、イオンのお客さま感謝デー5%OFF等の特典がありませんでしたが、2023年9月頃よりイオンのマークがついたことで、イオンのお客さま感謝デー5%OFF等の特典がつくようになりました。
PASMOはイオンカードでチャージ不可
PASMOは関東地方・山梨県・静岡県の鉄道11事業者、バス19事業者が主要株主となっている株式会社パスモが発行し、鉄道27事業者、バス76事業者が販売している交通系電子マネーです。
オートチャージにも対応していますが、オートチャージが可能なクレジットカードは、株式会社パスモの株主となっている鉄道会社及びそのグループが発行しているクレジットカードのみとなっています。
イオンは株主になっていないため、イオンカードではオートチャージは出来ません。
モバイルPASMOであればクレジットカードによる都度のチャージにも対応しています。またイオンカードでのチャージも可能です。
PASMOでオートチャージ用にクレジットカードを作るのなら、それぞれの沿線の鉄道会社のクレジットカードが良いのですが、PASMOへのオートチャージでもポイント還元率が1%ある「TOKYU CARD ClubQ JMB」がおすすめです。
manacaはイオンカードでチャージ不可
manacaは株式会社名古屋交通開発機構という第3セクターの会社が発行し、名古屋鉄道(名鉄)・名鉄バス・名古屋市交通局・名古屋臨海高速鉄道・名古屋ガイドウェイバス・豊橋鉄道・愛知高速交通が販売する交通系電子マネーです。
オートチャージは、名古屋市営地下鉄範囲でのみ「ウィローカード」というクレジットカードでのみ可能となっています。
クレジットカードの都度チャージは、「名鉄ミューズカード」というクレジットカードのみで可能となっています。
そのため、イオンカードではチャージ出来ません。
はやかけんはイオンカードでチャージ不可
はやかけんは、福岡市交通局が発行・管理している交通系電子マネーです。
オートチャージ・クレジットカードチャージには対応しておらず、現金のみでのチャージとなっています。
そのためイオンカードで当然チャージは出来ません。
ただエリア的には、SUGOCAと重なるので、SUGOCAを使っている人の方が多いです。
nimocaはイオンカードでチャージ不可
nimocaは西日本鉄道の完全子会社である株式会社ニモカが発行・管理する交通系電子マネーです。
九州エリアでよく使われていますが、北海道の函館市でも「ICAS nimoca」として使われています。
nimocaは3種類あります。
- nimoca
- スターnimoca
- クレジットnimoca
クレジットnimocaは、クレジットカード一体型です。イオンカードからは出てないので、イオンカードではクレジットチャージが出来ません。
PiTaPaはイオンカードでチャージ不可
PiTaPaは「スルッとKANSAI協議会」が展開する交通系電子マネーです。
交通系電子マネーの中では唯一のポストペイ型(後払い型)となっており、やや特殊な電子マネーと言えます。
ICマークのある鉄道・バスでは相互利用されているものの、コンビニやスーパーで使える「交通系電子マネー」の中には含まれていないこともあります。
後払い式は、金融機関(銀行等)からの引落となります。
PiTaPaはクレジットチャージには対応しておらず、PiTaPaと提携したクレジットカードであれば、PiTaPaへのオートチャージは可能です。
そのためPiTaPaと提携したクレジットカードを出していないイオンカードはクレジットチャージ・オートチャージともに出来ません。
ただしイオン銀行を引落口座にすることが出来るので、イオンカードセレクトのイオン銀行口座を指定出来ます。
イオンカードと交通系電子マネーは分けて考えよう
イオンで交通系電子マネーは使えるか、またイオンカードで交通系電子マネーにチャージ出来るか説明してきましたが、イオンおよびイオンカードと交通系電子マネーは分けて考えることをおすすめします。
普段使う交通系電子マネーでイオンで買物出来れば便利な方も多いと思いますが、イオンでの買物なら、交通系電子マネーよりも電子マネーWAONの方がお得です。
更に電子マネーWAONよりもイオンカードセレクトの方がお得です。
以上、イオンで使える・イオンカードでチャージ出来る交通系電子マネーについてでした。
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