マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東を傘下に置くユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(通称U.S.M.H)が、植物由来代替肉を製造する米国企業 のBEYOND MEAT,INC.(El Segundo, California President and CEO:Ethan Brown(以後BM社)と同社の製品である「BEYOND MEAT®」の日本における独占販売契約を締結したことを発表しました。
注目されている植物由来代替肉で他社との差別化を図る狙いがあると思われます。
U.S.M.Hのリリース内容
BM社は、通常の肉の生産と比べて環境負荷を大きく低減した、植物由来の代替肉の生産に高い技術を有しております。
U.S.M.Hは、自社植物工場「THE TERRABASE™」において、サスティナブル志向のレタス「Green Growers」の生産・販売を開始しており、このラインナップに「BEYONDMEAT®」を加えることを契機に、環境負荷を低減し、サスティナブルで安全な商品の提供を一層拡大してまいります。世界的な人口増により、食肉や乳製品など動物性たんぱく質の需要は、今後も更なる増加が見込まれています。一方で、動物性たんぱく質製品の生産に欠かせない畜産は、広大な土地と多くの水を要し、温室効果ガスの大量排出や水資源の汚染、森林破壊など、世界規模の課題に影響を与えているといわれています。そうした中、天然の植物由来のたんぱく質からできた新たな食品は、今後拡大していくものと予想されています。
BM社社は、2009年の創業以降、牛肉、豚肉、鶏肉の3つの植物由来代替肉を生産し、この分野のリーディングカンパニーとして、欧米、アジア、オセアニア地域で広く事業展開を行っています。U.S.M.Hは、新しい提供価値の創造を目的としたオープンイノベーションプラットフォームの取り組み「AKIBA-Runway」を2022年3月から始動し、さまざまな技術をもつ他企業との連携を模索してまいりました。この度のBM社との連携は、この Akiba-Runway を通して、U.S.M.Hのサスティナブル志向ブランド「Green Growers」の取り組みや今後の展開を議論するなかでBM社と相互理解が進み今般の契約締結に至ったものです。
U.S.M.Hは今後、外部への販路拡大も視野に入れつつ、まずは傘下の株式会社マルエツ、株式会社カスミ、マックスバリュ関東株式会社でBM社の製品を素材に商品を開発し、販売していく予定です。植物由来代替肉の美味しさや食べ方をお伝えすることを通じて、良質なたんぱく質の摂取とお客さまの健康、環境負荷低減に貢献してまいります。
同商品は「Green Growers」のラインナップとして2022年秋頃の販売開始を予定しています。<Green Growers ブランドコンセプト>
- 安心・安全 …….. 「食材にこだわり、より安全な食生活を送りたい。」
- 健康的 ………… 「あなたの体はあなたが食べたものでできている。」
- 環境にやさしい …. 「次の世代のため、サスティナブルに。」
※ブランドウェブサイト:https://mygreengrowers.com/
また、同商品発売に合わせ、その紹介イベントを「BLΛNDE(ブランデ)研究学園店」にて開催の予定です。
詳細は、随時、U.S.M.Hホームページ「お知らせ」、及び、Green Growers のウェブサイトにてアップデートいたします。
リリースのPDFファイルには上記のように書かれています。
サスティナブルという言葉が使われていますが、サスティナブルは「持続可能な」という意味でSDGsと同様に語られることが多い言葉です。
リリース文中にある「世界的な人口増により、食肉や乳製品など…」の部分に対して日本では人口が減ってきているのに、世界的には人口が増えているの?と思った方もいるかもしれません。現在の世界人口は約80億人で、2050年には90億人に達すると言われています。
世界的には人口が増えている訳です。
そこでイオンも2020年10月から植物由来代替肉をメインとしたトップバリュ「Vegetive」シリーズを販売していくつか話題になっています。
参考:https://www.topvalu.net/tv_vegeswitch/
イオングループとは言え、一線を画すU.S.M.Hとしては、イオン本体との差別化も図る上で、独占契約を結んだとも言えますが、首都圏をメインにするU.S.M.Hとしては、情報に敏感な層の獲得も考えての契約だと思われます。
以上、U.S.M.Hが植物由来代替肉の米国ビヨンド・ミート社と独占販売契約締結したことについてでした。
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