イオンカードの特典を見ていると本当にお得なことばかりだね。
でもデメリットも当然あるんだよ。知らないで申込んだり間違った使い方をしていると損することもあるから、注意点・デメリットを伝えるね。
イオンカードには数々の特典・メリットがありますが、メリットがある以上デメリットも必ずあります。
イオンカードを作った後に損した!なんてことを思わないためにもデメリットを知った上でイオンでお得なイオンカードを作ってもらうために、デメリットを説明します。
イオンカードの大きなデメリットはポイント
イオンカードのデメリットの多くはポイント関係に集約されています。
イオンカードの最大のデメリットはポイントの複雑さ
イオンカードの最大のデメリットは、ポイントの複雑さ
イオンカードをクレジットカードとして使う分にはあまり関係ありませんが、イオンカードの多くは電子マネーWAONと一体化しており、一体化している電子マネーWAONを使った方がお得なこともあります。
イオンカードと一体化した電子マネーWAONを使うとどうなるかと言えば、ポイントが2種類に分散します。
- WAON POINT:電子マネーWAONをイオングループで使った時に貯まる
- WAONポイント:電子マネーWAONをイオングループ以外で使った時に貯まる
実際にはもっと複雑で、例えばイオンカードセレクトのWAONにオートチャージした時に貯まるポイントはWAONポイントだけど、イオンでWAONを使うとWAON POINTが貯まるという状態になっています。
え?WAON POINTとWAONポイントって、同じ読み方だけど、違うポイントなの????
そうなんだよ、よく同じポイントだと思っている人もいるけど、別のポイントで使い方も異なるから非常に厄介なんだ。
イオンの店員でもWAONのコールセンターの人でも、いつどっちのポイントが貯まるか、完全に把握していない状態です。
イオンやイオンカード、電子マネーWAONの公式サイトでも間違った記述が散見され、その複雑さを裏付けています。
実際によくわからなくて困っている人も大勢います。
更に2020年4月からWAON POINTのルール(正確にはWAON POINTカード)が変わったことで、検索しても新しい情報と古い情報が入り乱れて、全く正確な情報が見つからないという酷い状態になっています。
その上で検索と言えばGoogleを使う人が多いですが、「WAONポイント」と「WAON POINT」と同じ読み方「わおんぽいんと」のため、Googleも2つのポイントの違いを理解出来ていないので、検索から正しい情報を得ることも難しくなっています。
2021年9月にはイオンカードのクレジットカード利用でたまる「ときめきポイント」が廃止になり、イオンカードのカード支払いで貯まるポイントは「WAON POINT」に変更されました。
しかし今でも「ときめきポイント」が貯まると説明しているブログ記事などが検索上位にあって、検索しても正しい情報が得られない状態です。
イオンカードを使うのであれば、最初にポイントの仕組みを理解していないとポイントを無駄にするので下記記事を参考にして是非、イオンのポイントについて理解して下さい。
と言っても理解することが非常に難しいので
- 2つポイントがあることを理解しておく
- 定期的に2つのポイントをチェックする
- チェックしたら「WAONポイント」は電子マネーWAONに交換する
ということを行ってください。これで解決できます。
イオンカードは通常ポイント還元率が低いこともデメリット
イオンカードは通常のポイント還元率が低いこともデメリット
ポイント還元率とは、利用金額に対して何%のキャッシュバックをポイントで得られるか?示したものです。
例えば100円で1ポイント(1ポイントは1円相当)ならポイント還元率は1%です。
200円で1ポイント(1ポイントは1円相当)ならポイント還元率は0.5%です。
仮に100円で10ポイントが貯まるクレジットカードがあったとしても、1ポイントが0.1円相当なら、ポイント還元率は1%です。
1000円で1ポイントだけど1ポイントは5円相当であれば、ポイント還元率は0.5%になりますが、こういったクレジットカードも多数あります。
イオンカードのポイント還元率は下記の通りです。
- イオン・イオングループの特定店舗で使うと200円で2ポイント=還元率1%
- イオンとの提携施設で使うと200円で2ポイント=還元率1%
- イオンと関係ないところで使うと200円で1ポイント=還元率0.5%
つまり水道光熱費をイオンカードで支払っているとポイント還元率は0.5%しか無いため、お得ではありません。
例えばポイント還元率が1%のクレジットカードで支払っていたら年間で倍以上、ポイントが貯まります。
イオンカードはイオンで買物をする専用のカードとすれば解決できます。
200円単位でポイント付与もデメリット
イオンカードは200円単位でポイントが貯まりますが、これもデメリットです。
例えばイオンで199円の買物を100回したら19900円の利用ですが、ポイントは0ポイントです。200円単位なので199円は切捨てられます。
これが100円単位でポイントが貯まるクレジットカードなら199円だと1ポイントなので、19000円の利用で100ポイントとなります。
だからコンビニでペットボトルの飲料をよく購入するということなら、100円単位でポイントが貯まるクレジットカードの方がお得になります。
例えば楽天カードです。
イオンのセールでは無い時にイオンでイオンカードを使った時と、楽天カードを使った時のポイントの差を比較してみると下記のようになります。
- イオンカード=200円で2ポイント
- 楽天カード=100円で1ポイント
共に同じポイント還元率1%です。
購入金額 | イオンカード でのポイント |
楽天カード等 でのポイント |
100~199円 | 0ポイント | 1ポイント |
200~299円 | 2ポイント | 2ポイント |
300~399円 | 2ポイント | 3ポイント |
400~499円 | 4ポイント | 4ポイント |
500~599円 | 4ポイント | 5ポイント |
600~699円 | 6ポイント | 6ポイント |
700~799円 | 6ポイント | 7ポイント |
800~899円 | 8ポイント | 8ポイント |
900~999円 | 8ポイント | 9ポイント |
もちろんイオンでイオンカードの利用であれば感謝デーで5%OFFになったりポイント5倍・10倍のセールがあったり、ボーナスポイントがあったりとトータルではイオンカードがお得です。
ただポイント還元率がイオン以外だと0.5%であったり200円単位でポイントが加算されるということはイオンカードのデメリットになっています。
なおクレジットカードの中には1000円単位でポイントが貯まるものがありますが、1000円単位でポイントが貯まるクレジットカードは月間の累計金額でポイントを加算するので、実は最もお得になっている、なんてこともあります。
一番ポイントを無駄にしないのは月間の累計金額に還元率をかけてポイントを付与するクレジットカードです。
現在、年会費無料のクレジットカードで最もポイント還元率が高く、累計金額に還元率をかけてくれるお得なクレジットカードは、リクルートカードです。
イオンカードはイオンで買物をする専用のカードとすれば解決できます。
イオンカードは種類が多すぎて選びにくいことがデメリット
イオンカード及びイオンのマークがついたクレジットカードは、現在50種類以上ありますが、それぞれ特典が異なります。
そのため、どのイオンカードがあなたにとって最適なのか、判断しにくいことがデメリットになっています。
また50種類以上あるイオンカードの中には、無駄だとしか思えないカードも存在していて、いわゆるダミーが紛れ込んでいる状態であって、選びにくさを増長させています。
選ぶべきではない、イオンカード・イオンのマークがついたクレジットカードもあります。
だからこのサイトのようにお得なイオンカードを探すサイトの価値がある訳ではありますが、もっと選びやすくシンプルにしてくれればと思いますよね。
この50種類以上あるイオンカードのために下記のようなデメリットが新たに出来てしまっていることが、イオンカードの種類の多さのデメリットを大きくしています。
- イオンカードのコールセンターも理解出来てない
- イオンカード・WAONのホームページも間違った情報が増えている
なお本当におすすめのイオンカードは下記記事を参考にして下さい。
イオンカードのコールセンターも理解出来てない
50種類以上もイオンカード・イオンのマークのクレジットカードがあり、ポイントも複雑なため、イオンカードのコールセンターでも全種類のイオンカード・ポイント制度を理解しておらず、間違った案内をすることも多々あります。
更に問題なのが、イオンカードのコールセンターはオペレーターはインターネットを見られないため、イオンカードの公式サイトを見ながら質問することが出来ません。
だから手間と時間ばかりが増えてしまっている状態がもう10年以上続いています。
イオンカード・WAONのホームページも間違った情報が増えている
50種類以上もイオンカードがあり、ポイントも複雑なため、イオンカードのホームページ、WAONのホームページ、イオン関係の公式サイトでも、間違った情報が掲載されていたり、古い情報のまま掲載されてしまっています。
実はこのサイトを作ってから、イオンカードやWAON等の問合せから、間違っていますよ、と連絡したのは20件を超えています。
誰もチェックしていない状態なので、誰かが見つけて知らせた時で無ければ修正されないという問題が起きています。
更に間違っているから修正した方が良いと連絡をしても、無視をするイオングループの会社もあって、放置しつづける会社もあります。例えばイオンバイク株式会社とかイオンリテール株式会社とか…
イオンカードとして、エンボレスかエンボス加工かを説明していない
イオンカードはエンボレスのものとエンボス加工されたものが混在しています。
*上記は旧デザインのカードです
エンボス加工というのは凸凹があるという意味で、上記写真で言えば手前のイオンカードがエンボス加工されたものです。
上記写真の奥にあるイオンカードは凸凹が無い、エンボレスのイオンカードです。
凸凹の無いクレジットカードの方がサイフに入れた時もかさばらない、スマートに収納出来ることもあり、最近はエンボレス(凸凹無し)のクレジットカードを選ぶ人も増えています。
しかしイオンカードは公式にどのカードがエンボレスで、どのカードがエンボスか公表していません。
2021年4月にイオンカードにどのイオンカードがエンボスか、エンボレスか問い合わせたところ、下記のような返答をいただきました。
イオンマークのクレジットカードは、カード種類などによりカード券面の表記をエンボス(凹凸)加工ではなく(エンボスレス)、印刷とさせていただいております。
また、エンボスレス加工の対応状況につきましては、お客さまへお届けいたしましたカードでのご確認をお願いしております。
エンボレスで選ぶ人も増えてきているのに、時代にそぐわない対応を未だに行っているのは、イオンカードのダメダメなところでしょう。
一応、イオンカードはエンボレス化(凹凸の無いカード)に進んではいます。
しかし、クレジットカードの券面に個人属性に関する情報を記載しないようにする流れがありますが、一部のイオンカードは逆行しています。それがG.Gマークです。
G.Gマークを使い続けるイオンカード
55歳以上の人しか持てない、G.Gマーク付きのイオンカードがあります。
毎月15日は55歳以上の人がイオンカードで支払えば5%OFFになる特典はあるものの、カード面を見ただけで55歳以上ということがわかってしまうため、嫌がる人もいます。
だからG.Gマークあるなしでイオンカードを作る時に選べれば良いのですが、G.Gマーク付きのイオンカードが出ているカードを選んでしまうと、55歳以上の人は問答無用でG.Gマーク付きになります。
年齢がわかってしまう、つまり個人情報とまでは言えないけど、個人に関する情報をカードの見た目でわからせてしまうG.Gマーク付きのイオンカードは時代に逆行した、時代遅れのクレジットカードと言えます。
三井住友カードはナンバーレスといって、カード番号や有効期限すら印刷していないクレジットカードを発行するようになっています。
JCBカードもPayPayカード(旧 Yahoo!JAPANカード)もナンバーレスになってきています。
個人につながる情報を強制的に掲載するイオンカードは、時代の変化に対応出来てないと言えます。
G.Gマークが無くてもレジスキャンでわかるのだから、G.Gマークなんて無くしてしまえば良いと思うんですけどね。
なお、G.Gマーク付きのイオンカードが送られてきて、G.Gマーク無しが良い場合は、イオンカードのコールセンターに電話して、G.Gマーク無しを希望すれば、G.Gマーク無しのイオンカードを送ってもらえます。
一応イオンもシンブルな券面にしていく方針のようですが、進み方が非常に遅いです。
特典が非常にわかりにくいイオンカード
イオンカードおよびイオンのマークがついたクレジットカードは現在50種類以上出ていますが、どのイオンカードにどの特典がついているのか、本当にわかりにくくなっています。
例えば、イオンカードを利用していると発行される「サンキューパスポート」「バースデーパスポート」は、どのイオンカード・イオンのマークのクレジットカードなら発行されて、どのイオンカード・イオンのマークのクレジットカードは発行されないのか、正式には発表していません。
G.G感謝デー対象のイオンカードも、わかりにくい説明になっています。
だから、すべてイオンカードのコールセンターに問い合わせないとわからない状況になっています。
もっともイオンは、都合よくルールを変更したいので、正式に発表してしまうとルールを都合によって変更しにくくなるので、出来るだけ情報を発信したくないようですが。
イオンカードの細かいデメリット
イオンカードのデメリットはポイント関係、そして種類が多く間違った情報が氾濫していることですが、他にも細かいデメリットはいくつかあります。
- WAONへのオートチャージでポイントが貯まらない
- 支払い方法変更の自由度が無い
- 明細書の郵送が有料
- 旅行傷害保険が付帯していない
- コールセンターに繋がりにくい
- 特典に地域格差がある
WAONへのクレジットチャージでポイントが貯まらない
クレジットカードにおいて、電子マネーへのチャージと電子マネーでの利用でポイント2重取りができる電子マネーが人気です。
残念ながらイオンカードはイオンカードからのクレジット機能によるオートチャージではポイントは貯まりません。
チャージポイントがなく、WAONを使った時に貯まる利用ポイントのみです。
ただしイオンカードセレクトであれば、クレジット機能からのオートチャージではなくイオン銀行からの即時引落によるチャージにはなりますが、1000円で5ポイントが貯まります。
イオンでWAONを使えばポイント還元率は1%なので、合わせて1.5%の還元率となり、お得です。
支払い方法変更の自由度が無い
クレジットカードで一括払いやボーナス一括払いで支払ったものの、やはりお金が足りないから分割払いにしたいとなった時に、分割払いに出来るカードと出来ないカードがあります。
イオンカードは残念ながら後から分割払いに変更出来ません。
リボ払いという分割払いよりは手数料が高い支払い方法には変更できます。
明細書の郵送が有料
イオンカードの利用明細を郵送して欲しいと思った場合、1回につき100円(税別)がかかります。
WEB明細というインターネットやアプリを使ってみる場合は無料ですが、郵送して欲しいという方にはデメリットになっています。
もっとも今はほとんどのクレジットカードで郵送を有料化してきています。
旅行傷害保険が付帯していない
イオンカードには旅行傷害保険がついていません。
旅行傷害保険とは、旅行に行って怪我をしたり病気になったり、最悪死亡した時に補償してくれる保険です。
ゴールドカードであればほとんどの場合ついています。
ただイオンカードに旅行傷害保険を求めても、意味ないのでは?とは思いますが。
なお、イオンカードではイオンSuicaカードにだけ、旅行傷害保険がついています。
イオンのマークがついたクレジットカードとしては、KNTカードにもついています。
コールセンターに繋がりにくい
イオンカードのことがわからなくて、電話をしても非常に繋がりにくい状態はもう何年も続いています。
5分以上待たされるのは当たり前です。
ただでさえ、種類が多くてポイントが複雑なので、コールセンターに問い合わせる人も更に多くなり悪循環が続いている状態とも言えます。
特典に地域格差がある
イオンは日本全国にほぼありますが、地域によってイオンカード利用における特典に格差があります。
例えば北海道や九州、沖縄よりも関東から関西にかけての地域の方がクーポンの発行率が高い傾向にあります。
いろいろな特典も関東から関西で受けられるものが多くなっています。
地域により競合状況が異なるため特典に差が出来るのは致し方ないのですが、もう少し地方にも特典・メリットを拡大して欲しいところです。
デメリットを上回るメリットがあるイオンカード
イオンカードのデメリットについていろいろと説明してきました。
イオンカードを持つのが嫌になったかもしれませんが、イオンカードにはデメリットを上回るメリット・特典が数多くついています。
イオンでお得になるというだけではなく、
イオンをよく使う人であれば、絶対に持っていて損の無いお得なクレジットカードであることは間違いありません。
イオンカードのメリット・特典については詳しくは下記記事をご覧ください。
以上、イオンカードのデメリット・欠点についてでした。
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