割と友達で話す時にイオンのトリビア的な話になることもあるよね。
あるよね、ではイオンのトリビア的な話でイオンの無い県とかイオンが多い県なんて、どう?
面白そう!聞いてみたい!
イオンと言えば日本全国津々浦々にあるように思われていますが、47都道府県の中で1県のみ無いところがあるのはご存知でしょうか?
それはズバリ、福井県です。
イオングループのお店が1つも無い訳ではありませんが、総合スーパーである「イオン」やショッピングモールである「イオンモール」は福井県にはありません。
2017年春までは徳島県にもイオンはありませんでしたが、2017年春にイオンモール徳島及びイオンスタイル徳島がオープンしたので現在は福井県のみイオン及びイオンモールが無い県となっています。
イオンモールが無い都道府県は、福井県・山口県・長崎県の3県となっています。
なぜ、福井県には無いのか?逆にイオンが多い県はどこなのか?
いろいろな角度でイオンの無い県や少ない県、多い県を解説します。
イオンを拒んだ町=イオンが無い県 福井県
総合スーパー「イオン」が無い都道府県は福井県のみだよ。
日本経済新聞で下記の記事があります。
この記事よりも以前の2014年にも日経ビジネスで「イオンを拒んだ町」というタイトルで記事が書かれていたことがあります(現在は削除され見ることが出来ません)。
2014年当時の記事には、福井県の鯖江市で以前、イオンの出店が計画された事があるのですが何故、その時に出店する事が決まる事なく終わったのかライターの方の私見も一部交えて説明されていました。
簡単にその記事をまとめるとイオンは以前は福井県にあったけど、撤退してしまった。その時にあまり礼儀を通さず撤退したため地元から嫌われてしまったということが書かれていました。
その記事で書かれている通り、イオンは出店して売上が取れないのであれば撤退します。その後、もちろんその街ではイオンの良い噂は聞こえてきません。
シャッター商店街を増やして、その後で撤退されたら、どこで買えば良いのか?!という意見をネットで見た事もあります。
反面、イオンはいろいろな県や市区町村と災害時の包括的連携提携というものを結んで地域の活性化・災害時支援にも力を入れていたり、過疎地へのネットスーパーでの支援も行っています。どちらが本当のイオンの顔か?と言えば、両方でしょうね。
ただ福井県に関して、福井県民から見ると衰退を待っている状況でイオンを誘致した方がまだ良いという認識を持てない年配者が多いために、イオンに見放されたと思っていることも多いようです。
実際に隣の石川県小松市はイオンを誘致して活性化しているそうですから。
ただ企業としてはやはり良い面を見せなければ行けないし、企業として採算の取れないものはやめる、これはある意味当然な事なのでしょうがないとは思います。
イオンモールが無い都道府県
イオンモールが無い都道府県は3つあるよ
イオンと同様、人気なのがイオンモール、地方の大型イオンモールだと1日過ごせるということや人気のショップが入っていることで多くの人が訪れます。
イオンが無いのは福井県だけですが、イオンモールが無い県は3県あります(2022年7月現在)
それが、福井県・山口県・長崎県です。
福井県にイオンモールが無い理由はわかりますが、山口県や長崎県に無い理由はわかりません。
イオンが一番多い都道府県は?
イオンが多いというのを店舗数だけでは無く、いろいろな角度で説明するよ。
*以下、2022年7月現在のデータです。
イオンの無い都道府県があれば、イオンが多い都道府県も気になりますよね。
2022年7月現在、イオン(総合スーパーとしてのイオン及びイオンスタイル)が一番多い都道府県は37店舗で北海道です。
- 1位:北海道 36店舗
- 2位:千葉県 35店舗
- 2位:兵庫県 34店舗
- 4位:愛知県 33店舗
- 5位:大阪府 29店舗
ただし単純に北海道にイオンが一番多いとは言い切れない部分があります。
それは北海道は日本の平均的な県の大きさの10倍も面積があり、面積で考えれば逆に少ない部類に入るからです。
日本の面積は約377900km²、この面積を47(都道府県数)で割ると約8040km²になります。
北海道の面積は約83450km²なので都道府県の平均面積の10倍以上の大きさとなっていることになります。
面積あたりでイオンが多い・充実している都道府県
面積あたりでイオンが多い都道府県は
1位:大阪府 65平方kmあたりにつき1店舗
2位:神奈川県 89平方kmあたりにつき1店舗
3位:東京都 137平方kmあたりにつき1店舗
4位:埼玉県 146平方kmあたりにつき1店舗
5位:千葉県 147平方kmあたりにつき1店舗
となっており、大阪が面積あたりで見た時にもっとも多くなっています。
人口あたりでイオンが多い都道府県
面積ではなく人口あたりでイオンが多い都道府県は下記の通りです。
1位:新潟県 約84000人あたり1店舗(27店舗)
2位:三重県 約94000人あたり1店舗(19店舗)
3位:秋田県 約110000人あたり1店舗(9店舗)
4位:鳥取県 約113000人あたり1店舗(5店舗)
5位:長崎県 約123000人あたり1店舗(11店舗)
人口あたりで1番多いのは新潟県です。2020年までは三重県が1位でしたが、2020年中に新潟にイオンの新店が出来たことにより2021年になって新潟県が1位となりました。
イオン(ジャスコ)発祥の地が三重県ということと関係して三重県が1位を長く誇っていましたが、今は新潟になったのは新しい変化です。
イオンが少ない都道府県
イオンが多い県もあれば少ない県もあるよね。
イオンが多い都道府県ではなく、イオンが少ない都道府県は下記の通りです。
- 1位:福井県 0店舗
- 2位:徳島県 1店舗
- 3位:高知県 2店舗
- 3位:山口県 2店舗
- 3位:和歌山県 2店舗
ただし、あくまでも店舗数であって、面積あたりや人口あたりでイオンが少ない県を見てみると異なってきます。
イオンが面積あたりで少ない都道府県
面積あたりで見た時にイオンが少ない都道府県は下記の通りです。
- 1位:徳島県 4147平方kmあたり1店舗(店舗数1店舗)
- 2位:高知県 3553平方kmあたり1店舗(店舗数2店舗)
- 3位:山口県 3057平方kmあたり1店舗(店舗数2店舗)
- 4位:岩手県 2547平方kmあたり1店舗(店舗数6店舗)
- 5位:和歌山県 2363平方kmあたり1店舗(店舗数2店舗)
- 6位:北海道 2318平方kmあたり1店舗(店舗数36店舗)
上位5県は店舗数が少ないために必然的に面積あたりのイオンの数が少なくなりますが、6位の北海道は最も店舗数が多いのに面積が広すぎるためにランクインしています。
イオンが人口あたりで少ない都道府県
人口あたりでイオンが少ない都道府県は下記の通りです。
- 1位:東京都 約857000人あたり1店舗(店舗数16店舗)
- 2位:徳島県 約743000人あたり1店舗(店舗数1店舗)
- 3位:山口県 約691500人あたり1店舗(店舗数2店舗)
- 4位:群馬県 約653000人あたり1店舗(店舗数3店舗)
- 5位:静岡県 約525000人あたり1店舗(店舗数7店舗)
人口あたりで見るとイオンが最も少ないのは東京都に。
東京は人口が多すぎるため、店舗数で言えば少なくは無いのに人口あたりで見ると少なくなってしまいます。
イオンモールが多い・少ない都道府県
イオンではなく、イオンモールが多い・少ない都道府県を見てみましょう。
イオンモールが多い都道府県
- 1位:愛知県 13店舗
- 2位:千葉県 10店舗
- 3位:大阪府 9店舗
- 3位:埼玉県 9店舗
- 5位:兵庫県 8店舗
- 5位:福岡県 8店舗
- 7位:北海道 7店舗
- 8位:三重県 6店舗
- 8位:京都府 6店舗
愛知県に多いのは意外でした。千葉県に多いのは千葉県はイオンのお膝元(本社は千葉県千葉市幕張)ということに関係していそうです。
イオンモールが少ない都道府県
イオンモールが少ない(無い)都道府県は下記の通りです。
- イオンモール0の県:福井県・山口県・長崎県
- イオンモール1店舗のみの県:福島県・山梨県・滋賀県・和歌山県・島根県・徳島県・高知県・佐賀県・大分県・鹿児島県・沖縄県
こうやって見てみると西日本にイオンモールは少ないように思えますね。
イオンの店舗数データ
参考までに上記で出したデータをまとめたものを貼っておきます。
No. | 都道 府県 |
店舗数 | イオン モール数 |
人口 (単位:千) |
面積 (平方Km) |
人口 ÷店舗数 |
面積 ÷店舗数 |
1 | 北海道 | 36 | 7 | 5320 | 83457 | 147778 | 2318 |
2 | 青森県 | 6 | 2 | 1278 | 9645 | 213000 | 1608 |
3 | 岩手県 | 6 | 2 | 1255 | 15279 | 209167 | 2547 |
4 | 宮城県 | 17 | 4 | 2323 | 7286 | 136647 | 429 |
5 | 秋田県 | 9 | 2 | 996 | 11636 | 110667 | 1293 |
6 | 山形県 | 7 | 3 | 1102 | 9323 | 157429 | 1332 |
7 | 福島県 | 8 | 1 | 1882 | 13783 | 235250 | 1723 |
8 | 茨城県 | 12 | 4 | 2892 | 6096 | 241000 | 508 |
9 | 栃木県 | 5 | 2 | 1957 | 6408 | 391400 | 1282 |
10 | 群馬県 | 3 | 2 | 1960 | 6362 | 653333 | 2121 |
11 | 埼玉県 | 26 | 9 | 7310 | 3798 | 281154 | 146 |
12 | 千葉県 | 35 | 10 | 6246 | 5157 | 178457 | 147 |
13 | 東京都 | 16 | 4 | 13724 | 2188 | 857750 | 137 |
14 | 神奈川県 | 27 | 2 | 9159 | 2416 | 339222 | 89 |
15 | 新潟県 | 27 | 2 | 2267 | 12584 | 83963 | 466 |
16 | 富山県 | 3 | 2 | 1056 | 4248 | 352000 | 1416 |
17 | 石川県 | 9 | 3 | 1147 | 4186 | 127444 | 465 |
18 | 福井県 | 0 | 0 | 779 | 4190 | – | – |
19 | 山梨県 | 3 | 1 | 823 | 4465 | 274333 | 1488 |
20 | 長野県 | 12 | 2 | 2076 | 13562 | 173000 | 1130 |
21 | 岐阜県 | 5 | 2 | 2008 | 10621 | 401600 | 2124 |
22 | 静岡県 | 7 | 3 | 3675 | 7780 | 525000 | 1111 |
23 | 愛知県 | 33 | 13 | 7525 | 5165 | 228030 | 157 |
24 | 三重県 | 19 | 6 | 1800 | 5777 | 94737 | 304 |
25 | 滋賀県 | 4 | 1 | 1413 | 4017 | 353250 | 1004 |
26 | 京都府 | 10 | 6 | 2599 | 4613 | 259900 | 461 |
27 | 大阪府 | 29 | 9 | 8823 | 1898 | 304241 | 65 |
28 | 兵庫県 | 34 | 8 | 5503 | 8396 | 161853 | 247 |
29 | 奈良県 | 7 | 3 | 1348 | 3691 | 192571 | 527 |
30 | 和歌山県 | 2 | 1 | 945 | 4726 | 472500 | 2363 |
31 | 鳥取県 | 5 | 2 | 565 | 3507 | 113000 | 701 |
32 | 島根県 | 5 | 1 | 685 | 6708 | 137000 | 1342 |
33 | 岡山県 | 4 | 3 | 1907 | 7113 | 476750 | 1778 |
34 | 広島県 | 8 | 2 | 2829 | 8480 | 353625 | 1060 |
35 | 山口県 | 2 | 0 | 1383 | 6114 | 691500 | 3057 |
36 | 徳島県 | 1 | 1 | 743 | 4147 | 743000 | 4147 |
37 | 香川県 | 4 | 2 | 967 | 1877 | 241750 | 469 |
38 | 愛媛県 | 4 | 2 | 1364 | 5678 | 341000 | 1420 |
39 | 高知県 | 2 | 1 | 714 | 7105 | 357000 | 3553 |
40 | 福岡県 | 25 | 8 | 5107 | 4977 | 204280 | 199 |
41 | 佐賀県 | 4 | 1 | 824 | 2440 | 206000 | 610 |
42 | 長崎県 | 11 | 0 | 1354 | 4105 | 123091 | 373 |
43 | 熊本県 | 7 | 2 | 1765 | 7405 | 252143 | 1058 |
44 | 大分県 | 6 | 1 | 1152 | 6340 | 192000 | 1057 |
45 | 宮崎県 | 7 | 2 | 1089 | 7736 | 155571 | 1105 |
46 | 鹿児島県 | 6 | 1 | 1626 | 9189 | 271000 | 1532 |
47 | 沖縄県 | 7 | 1 | 1443 | 2276 | 206143 | 325 |
合計 | 525 | 146 | 126708 | 377950 | 241349 | 720 |
*2022年7月現在の店舗数(人口はそれ以前)
*イオンモールは、カテプリ・神戸ハーバーランドumie・イオンSENRITO専門館・THE OUTLETS HIROSHIMA・THE OUTLETS KITAKYUSHU・大津ショッピングプラザ を除く。またレイクタウン等複数の建物から成り立つものは1つとしてカウント
*イオンは、イオンリカー&ビューティー川西店は除く
*イオンは、イオン及びイオンスタイルの数
イオンの発祥地は三重県
全国に広がるイオン、元々はジャスコという名前でしたが、ジャスコの1号店が登場したのは三重県四日市市です。
人口あたりでイオンが2番目に多い都道府県である三重県、なぜ多いのかと言えばイオン発祥の地だからと言えるでしょう。
そのため最初は三重県でかなり出店を行っていましたから。イオンの創業者一族と言えば岡田一族ですが、岡田家の本家は三重県四日市です。
イオンの本店はどこか?
イオンに本店は無いけど、本店と考えられるお店と本店と勘違いされているお店があるよ。
チェーン店だと本店がある場合もありますよね。
そうなるとイオンにも本店があるのかな?と思うかもしれませんが、イオンには本店というものはありません。
しかしイオンの本社は千葉県千葉市幕張にあり旗艦店舗としてイオンスタイル幕張新都心があるのでイオンの本店は千葉県千葉市幕張にあるイオンスタイル幕張新都心だと考えることも出来ます。
しかし三重県人の一部では、イオンの本店は三重県四日市市にあるイオン四日市尾平店だと認識しています。
元々イオンの前進であるジャスコ1号店が三重県四日市市に生まれたのですが、その後閉店してしまい、その後のサポート店舗が四日市尾平店になったため地元の人はイオン四日市尾平店がイオンの本店だという認識を持っています。
若い世代になれば当然その認識は薄れてきています。
イオンの無い福井県のマックスバリュは特殊
イオンの無い福井県に2021年夏、マックスバリュがついに福井県に出店しました。
ただし特殊な出店形式のため、Tポイントが貯まるマックスバリュになっています。
なぜかと言えば、特定のお店の一角にあるコーナー(インショップ)として出店しているからです。
特定のお店のレジがマックスバリュ独自ではなく、特定のお店のレジを通ることになり、そのお店のポイントシステムを使うことになっています。
出店している特定のお店がTポイントを採用しているため、福井県のマックスバリュではTポイントが貯まるようになっています。
以上、イオン・イオンモールが無い都道府県・多い&少ない都道府県、イオンの発祥地・本店についてでした。
なおイオンやイオンモールをよく使うのであれば、イオンカードを持っていないと損です。
しかしイオンカードは種類が多すぎてどれを選んで良いかわからないという声も聞きます。
そういう方にイオンでお得なイオンカードはどれか下記記事でまとめているので、参考にしてください。
一番オトクでありオススメなのは、イオンカードセレクトです。
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