イオンとつくお店、イオンスタイルとかイオンススーパーセンターとかあって、違いがよくわからないんだけど!!
マックスバリュとかザ・ビッグなら違うとかわかるけど。
多分イオン自体も迷走していて、あまり理解してないところもあるけど、一応違いがあるから説明するね。
イオンと名の名前のつくスーパーはイオン・イオンスタイル・イオンスーパーセンター・イオンフードスタイルとあって、違いがよく分からない部分もあります。
何がどう違うのか詳しく説明していきます。でもイオン自体も最近は迷走しているので、普通の人がわかるようにはなっていません。
イオンとつくスーパーマーケット
現在、イオンと名称につくスーパーマーケットは6種類あります。
- イオン(GMS)
- イオン(SSM)
- イオンスタイル(イオンスタイルストア)
- イオンスーパーセンター
- イオンフードスタイル
- イオンエクスプレス
それぞれにコンセプトは一応あります。
イオン(GMS)
衣食住の売場が揃った売場も広いのが一般的に言われるGMSの「イオン」です。
イオンとしての一般的な店舗名のブランドです。
GMSとは「General Merchandise Store」の略で総合スーパーのことを意味しています。
全国にあるイオンのほとんどがGMSとしてのイオンです。
なおイオンを運営している会社は地域により異なります。
イオン(SSM)
食品だけの売場がメインとなるイオンもあります。ただ元々はGMSだった店舗が衣住が撤退して食の売場だけになったものと、最初から食しか無いのにイオンとしている場合もあり、この辺りの境界線・分類が割とアバウトに近年なってきています。
マックスバリュだった店舗がイオンと名前を変えている例があったり、複合施設の中に食品売場として出店しているケースもあります。
SSMは「Super Super Market」の略で、食品及び日用雑貨を扱う一般的なスーパーマーケットのことです。
「イオン◯◯店」の中で単独の出店としてもっとも小さいのはおそらく福島県双葉郡にある「イオン広野店」で、売場面積は約145坪です。一般的な地方のコンビニが50~70坪くらいのことを考えると少し広めのコンビニの2倍程度の大きさです。
東北には売場面積300坪未満のイオンが他にも数店舗あります(イオン仙台晩翠通店・約290坪 / イオン浪江店・約266坪 など)。
素直にマックスバリュエクスプレスやイオンエクスプレスにすれば良いと思うのですが、福島県のイオンは、復興の意味合いも兼ねているため、イオンにしたものと思われます。
イオンスタイル(イオンスタイルストア)
イオンスタイルとは、2014年から開始した新業態で、基本的なコンセプトはファミリー向けであり、特定の品目に特化して各コーナーを専門店化した店舗となっています。
現状はイオン(SSM)からイオンスタイルに変更した例もあり、明確なコンセプトを感じられないものとなっています。
しかし2010年代後半からは、普通のイオンとは売場の感じが違うな…と感じられる店舗は増えてきています。
ただしイオンスタイルと名乗っていても、従来のGMSである「イオン」との明確な違いが店舗全体を通して伝わりにくくなっている店舗も少なくありません。
改装により売場の専門店化が進みイオンスタイルと名乗ってもおかしくない店舗が「イオン」のままになっていることもあります。
イオンスタイルと名乗っている店舗の多くが下記のように売場名を変更して各売場の専門店化を行っています。
- 従来のホームファッション売場を「ホームコーディ」に変更
- 子ども用の売場をまとめて「キッズリパブリック」に変更
- 医薬品売場を「イオン薬局」に変更
- コスメの売場を「グラムビューティーク」に変更
イオンスタイルとイオンの店名の違い
イオンとイオンスタイルの違いで見落としがちなのが最後に「店」がつくかどうか
- イオン◯◯店
- イオンスタイル◯◯
◯◯は店舗名ですが「イオン◯◯」という店舗名は存在せず「イオン◯◯店」になっています。
一方「イオンスタイル◯◯店」という店舗名は存在せず「イオンスタイル〇〇」となっており、最後に「店」はつきません。
イオンスーパーセンター
北海道に3店舗、それ以外は東北エリアにあるイオンです。
スーパーセンターというのはワンフロアで衣食住が構成され、集中レジですべての会計が行えるようにした業態です。しかし…
イオンスーパーセンターの場合、それぞれの売場にレジがある場合もあります。
北海道のイオンスーパーセンターはイオン北海道株式会社が運営し、東北のイオンスーパーセンターはイオンスーパーセンター株式会社が運営しています。
以前は他の地域にありましたが、ザ・ビッグやイオンへ店舗名を変更しています。
また元はイオンだった店舗がイオンスーパーセンターに変更されている場合もあります。
イオンフードスタイル
イオンフードスタイルは、株式会社ダイエーが運営する基本的には食品・日用消耗品のみの店舗です。ただし一部では衣食住を扱っているGMS店舗もあります。
中途半端にイオンという名前をつけるのであれば、素直にダイエーのままか、イオンにしてしまえば良いとは思うんですけどね。
ダイエーが運営していてイオンを意識した名称にしたのがイオンフードスタイルと覚えていて問題ありません。
ただし普通のイオンよりは、食品に特化している部分は垣間見れます。ほとんどの店舗にイート・イン・コーナーが作られ、カフェが併設されていることも多いです。
またD’s Bakeryという名称の店内で焼き上げることが多い手作りパン屋さんが併設されていることも多いです。
ただし一部は、カンテボーレ等、イオンベーカリーの店舗が入っています。
- D’s Bakery=ダイエーが運営
- カンテボーレ=イオンベーカリーが運営
イオンエクスプレス
イオンエクスプレスは3つのタイプの店舗があります。
- 都市型小型スーパーマーケット=仙台エリア(過去には大阪)
- イオン内にあるキオスク的な売場=千葉県(過去には栃木)
- 小型スーパーマーケット=島根県
3タイプのイオンエクスプレスがあり、コンセプトは明確ではありません。
現在は、仙台エリアに10店舗ほど、島根・北海道・千葉県に1店舗のみあります。
元々は駅前立地のイオンの店舗内にコンビニよりも更に小さいけど、お弁当や飲みものを扱うキヨスク的な店舗として登場したものです。
その後仙台のイオンエクスプレスは、北海道や東京・神奈川にある「まいばすけっと」と似た都市型小型スーパーマーケットというコンセプトとして登場します。
なお関西になるとイオングループとしては都市型小型スーパーマーケット「CoDeli(こデリ)」という名称でダイエーが運営しています
- 関東・札幌=まいばすけっと
- 仙台=イオンエクスプレス
- 関西=CoDeli(こデリ)
大阪にもかつては最大で4店舗、小型スーパーマーケットとしてイオンエクスプレスがありましたが、4店舗とも閉店し内2店舗は「CoDeli(こデリ)」という同じく小型スーパーマーケットに変更して運営されています。
またなぜか島根県に1店舗のみあるイオンエクスプレスは、駐車場もあるマックスバリュエクスプレスほどの大きさです。それをわざわざイオンリテールが運営しているのが、よくわかりません。
- 都市型小型スーパーマーケット=仙台(過去には大阪)
- イオン内にあるキオスク的な売場=千葉県(過去には栃木)
- 小型スーパーマーケット=島根県
3タイプのイオンエクスプレスがあり、コンセプトは明確ではありません。
イオン・イオンスタイルの店舗数・イオンスタイルの無い県
イオンのメインとなる店舗名は「イオン」と「イオンスタイル」ですが、イオンとイオンスタイルの店舗数はどれぐらいの差があるのかと言えば下記の通りです。
*店舗数は2022年9月現在(秋にオープン予定の店舗も含む)
都道府県 | イオン | イオン スタイル |
合計 |
1.北海道 | 37 | – | 37 |
2.青森県 | 6 | – | 6 |
3.岩手県 | 5 | 1 | 6 |
4.宮城県 | 14 | 3 | 17 |
5.秋田県 | 6 | 3 | 9 |
6.山形県 | 6 | 1 | 7 |
7.福島県 | 7 | 1 | 8 |
8.茨城県 | 10 | 2 | 12 |
9.栃木県 | 4 | 1 | 5 |
10.群馬県 | 1 | 2 | 3 |
11.埼玉県 | 15 | 11 | 26 |
12.千葉県 | 24 | 12 | 36 |
13.東京都 | 6 | 10 | 16 |
14.神奈川県 | 17 | 11 | 28 |
15.新潟県 | 22 | 5 | 27 |
16.富山県 | 1 | 2 | 3 |
17.石川県 | 6 | 3 | 9 |
18.福井県 | – | – | 0 |
19.山梨県 | 2 | 1 | 3 |
20.長野県 | 10 | 2 | 12 |
21.岐阜県 | 5 | 1 | 6 |
22.静岡県 | 6 | 1 | 7 |
23.愛知県 | 24 | 9 | 33 |
24.三重県 | 18 | 1 | 19 |
25.滋賀県 | 2 | 2 | 4 |
26.京都府 | 7 | 4 | 11 |
27.大阪府 | 20 | 10 | 30 |
28.兵庫県 | 28 | 6 | 34 |
29.奈良県 | 5 | 2 | 7 |
30.和歌山県 | 1 | 1 | 2 |
31.鳥取県 | 5 | – | 5 |
32.島根県 | 3 | 2 | 5 |
33.岡山県 | 2 | 2 | 4 |
34.広島県 | 5 | 3 | 8 |
35.山口県 | 2 | – | 2 |
36.徳島県 | – | 1 | 1 |
37.香川県 | 4 | – | 4 |
38.愛媛県 | 2 | 2 | 4 |
39.高知県 | 1 | 1 | 2 |
40.福岡県 | 24 | 1 | 25 |
41.佐賀県 | 4 | – | 4 |
42.長崎県 | 11 | – | 11 |
43.熊本県 | 7 | – | 7 |
44.大分県 | 6 | – | 6 |
45.宮崎県 | 7 | – | 7 |
46.鹿児島県 | 6 | – | 6 |
47.沖縄県 | 5 | 2 | 7 |
合計 | 409 | 122 | 531 |
イオンが409店舗・イオンスタイルが122店舗で3倍以上「イオン」名の店舗が多くなっています。
イオンスタイルが1つも無い道県は、北海道・青森・福井県(イオンもなし)鳥取県・山口県・香川県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県の13道県になります。
東京はイオンよりもイオンスタイルの方が多くなっています。
迷走するイオンのブランド名
イオンから、イオンスタイルもしくはイオンスタイルストアへ名称変更をしようとしたものの、やっぱりイオンのままということもあり、かなりイオンスタイルという名称に関しては迷走しています。
例えば上記の写真は北海道札幌市にあるイオンモール発寒の中にあるイオンですが、2階のイオンモール側から来ると上記の写真の通り「イオンスタイルストア」という看板が出ていますが、イオンスタイルストアという店舗ブランド名ではイオンの公式サイトでは紹介されていません。
千葉県にあるイオン津田沼店にも「イオンスタイルストア」という看板が残っています。
イオンスタイルに業態変更しようと思いつつも、結局は普通のGMSのままになってしまったけど、看板はそのまま…ということです。
そもそもイオンスタイルという名称・ブランド名・店舗名に明確なコンセプトが存在せず、なんとなく新しい売場を作ったらイオンスタイルにしておこう…というようなイメージしか普通のお客さんは感じられないと思います。
イオンスタイルというブランド名店舗は増えているものの、名称の認知は進んでいるものの、コンセプトがしっかりとしていないため、ただ変わった名前のイオンという認識しか持たれていないのが実情です。
イオンスーパーセンターも迷走
秋田県横手市にはかついてあったジャスコ横手南店は今はイオンスーパーセンター横手南店になっています。
元々はGMSのジャスコ(イオン)だった建物をそのままスーパーセンターに使っているため、普通のイオンにしか見えない、感じられないという状態になっています。
すぐとなりにはかつてサティがあり、今はイオン横手店となっており、衣料品と薬局・文具等だけの食品売場の無い店舗になっています。
イオンはそろそろ店舗ブランド名を統一すべき
結局、イオンの中で勝手に決めているだけで、明確な違いがあまり無いって事???
そのとおりなんだよね。お客さんの目から見て明確な違いがわかりにくいんだよ。
イオンはいい加減、業態で明確な店舗ブランドを持った方が良いと思うんだ。
紹介してきた通り、店舗のブランド名による違いがありそうで無いのが現在のイオンとつく店舗の特徴です。
いい加減、イオンはお客さんにわかりやすいように明確なブランド名で展開した方が良いのではないかと思います。
例えば下記の通りに
- イオン=衣食住が揃った総合スーパー
- イオンスタイル=明確な分類と売場で専門店を集めた総合スーパー
- イオンスーパーセンター=ワンフロア・集中レジの総合スーパー
- イオンエクスプレス=都市型小型スーパーマーケット
- マックスバリュ=食品・日用雑貨品のみのスーパー
- マックスバリュ エクスプレス=マックスバリュより一回り小さい店舗
- ザ・ビッグ=マックスバリュよりも更に安さに特化したディスカウントスーパー
- まいばすけっと=都市型の小型スーパー
食品や日用消耗品だけのイオンは名称をマックスバリュに変更してしまえば良いと思っています。
これくらいの分類にしてくれた方がコンセプトが明確で客の立場としては楽なんですけど、まあ縦割りのイオンだと難しいのでしょう。
以上、イオン・イオンスタイル・イオンスーパーセンター・イオンフードスタイルの違いについてでした。
なお、イオンとつく店舗を使うのであれば、イオンカードを持っていないと損です。
しかしイオンカードは種類が多すぎてどれを選んで良いかわからないという声も聞きます。
そういう方にイオンでお得なイオンカードはどれか下記記事でまとめているので、参考にしてください。
一番オトクでありオススメなのは、イオンカードセレクトです。
コメント