新聞社各社が、TポイントとVポイントが統合されることを報じています。
この2つが統合されるのであれば、イオンもそろそろ重い腰をあげて、イオングループ全体でWAON POINTを積極的に展開していくのではないかと、期待しています。
TポイントとVポイントの統合について
Tポイントを知らない人は少ないと思いますが、Vポイントを知らない人は割りといると思います。
Vポイントは、三井住友カードを使うと貯まるポイントです。
クレジットカードの決済ポイントなので、三井住友カードを使っている人以外は、知らないと思います。
三井住友カードはカード会員が5200万人もいるということで、イオンカード会員よりも多く、とくにビジネスマンを中心に利用されている方が多いです。
VポイントユーザーとTポイントユーザーが組めば、落ち目*1であるTポイントが再び復活して脚光を浴びる可能性は十分にあります。
でも、VポイントとTポイントが統合されることでイオンに関係あるの?と思うかもしれませんが、イオングループであるウエルシアHDは、WAON POINTではなくTポイントを採用しています。
ウエルシアHDの動向でイオンのポイント戦略が変わる
ウエルシアHDの売上規模は年間1兆円で、ドラッグストア業界首位の売上です。
イオングループですが、WAON POINT加盟店にはなっておらず、WAON POINTカードを提示してもWAON POINTは貯まりません。
代わりにTポイントカードを提示すれば、Tポイントが貯まります。
しかしVポイントと統合するTポイントをそのまま使わせることは、イオンにおいては良い選択には思えません。
ウエルシアHDは、イオンが株式の過半数以上を所有しているので、イオンがその気になれば、Tポイント加盟店から離脱させ、WAON POINT加盟店に加えることも可能です。
ウエルシア系列のドラッグストアがTポイントからWAON POINTに切り替えれば、非常に大きなインパクトがあります。
ウエルシア系列が、WAON POINTに切り替えれば近隣の他業種の小売店も共通ポイントをWAON POINTに切り替えてくる可能性も出てきます。
何よりイオンとウエルシアが近隣にある地域なら、WAON POINT加盟店に加わる店舗も急速に増えるでしょう。
そうすれば、完全にPontaポイントを抜き去り、楽天ポイントに匹敵するポイント経済圏を作ることも可能です。
首都圏ではマルエツの動向も加わる
東京や神奈川県を中心に店舗展開しているスーパーマーケットのマルエツもWAON POINT加盟店ではなく、Tポイント加盟店です。
マルエツもイオングループであり、マルエツの親会社であるU.S.M.Hの株をイオンが50%以上保有しています。
マルエツの売上高は年間約3800億円あり、無視できない規模です。
マルエツがTポイントからWAON POINTに切り替えれば、首都圏で増えているWAON POINT加盟店である「まいばすけっと」と合わせて、大きなポイント経済圏となります。
WAON POINT経済圏に期待
ウエルシアHDとマルエツの売上をあわせて約1.4兆円規模が、WAON POINT加盟店になれば、既存のWAON POINT加盟店と合わせて、非常に大きなWAON POINT経済圏が生まれます。
VポイントとTポイントが統合されれば、当然三井住友カードの優位性が増す可能性が高く、イオンカードの優位性が相対的に落ちる可能性もあります。
イオンファンとしては、この2つのポイントに対抗すべく、イオングループおよびイオンとの資本提携をしている会社でTポイント加盟店・dポイント加盟店*2をやめて、WAON POINT加盟店となって欲しいと願うばかりです。
そうすれば、イオンカードや電子マネーWAONで貯まるWAON POINTが更に役立つポイントになっていくでしょう。
ただしイオンとしては、WAON POINTとWAONポイントの統合という大きな問題点が残っていますが…
*1Yahoo!がTポイントからPayPayポイントに切り替えたことで、Tポイントはかなり落ち目になっています。
*2イオンの持分法適用関連会社となっている東証STDにも上場しているリカーショップチェーン最大手の「やまや」がdポイント加盟店です。
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