先日、イオンのチラシを見て買物に行ったら、チラシ商品なのに普通の価格で販売しているんだよ、ひどくない?
チラシ商品って、特売品だけじゃなく、売りたい・売り込みたい商品も掲載するから、絶対に安い訳じゃないんだよ。
チラシに掲載されていたから購入にいったら、通常価格でがっかりした経験があるのではないでしょうか?
チラシに掲載するくらいだから特売品だろうなって、普通は思いますよね。
でも残念ながらチラシ商品=特売品ではありません。
そんなこと言われても、じゃあ特売品か特売品じゃないかなんて、どうやって判断すればいいの?と思うのは当然です。
特売品なのか通常価格なのか見抜く方法もあわせてチラシ商品について説明します。
この記事を読めばチラシに対する考え方が変化して、よりお得にお買物が出来るようになります。
チラシには通常価格の商品も掲載している
この商品、普段の価格はいくらなんですか?
イオンで働いていた頃、チラシ商品の場所をよく質問されましたが、合わせてよく聞かれた質問が上記のチラシ商品の通常価格でした。
広告の品の通常価格は、広告の品と書かれているPOP(値札)の後ろに挟まっていることが多いので、POPの裏側を見ればわかることが多々あります。
上記の「広告の品 ベル キリクリームチーズ」と書かれたPOPの裏をチラっと見ると通常価格の値札(POP・プライスカード)が置かれています。
でも、POPの裏の通常価格とチラシ価格が同じということはよくある話です。
なぜ通常価格の商品をチラシに掲載するのか?
理由は簡単です。その時に売りたいもの、売れるもの、フェア商品だから掲載します。
季節性・時期性の高い商品は通常価格でもチラシに掲載される
その時に売りたいもの、売れるもの、例えば下記のものがあります。
- お正月前ならおせち料理・お雑煮・年越しそば等
- ひな祭り時期なら、ちらし寿司やケーキ関連品
- 土用の丑の日の前ならウナギ
- クリスマス前ならチキン関連・オードブル関連
チラシで「クリスマスフェア」とか「お正月準備特集」「土用の丑の日フェア」なんて書かれたものを見た方は多いのではないでしょうか?
チラシはその時期に合わせた商品を訴求・売り込むためのもので、こういった商品も販売しています!と宣伝するため、通常価格で掲載することは多々あります。
名産品・物産展は通常価格以上で販売されることもある
他にも「北海道フェア」「京都物産展」「九州うまか市」といった物産展・地域名産品フェアの商品は通常価格、場合によっては地元の通常価格よりも高い価格で販売していることがあります。
地元で買えば580円の商品が物産展では600円というキリの良い数字にされていることはよくある話です。
プライベートブランド・ストアブランドも通常価格が多い
- イオンのトップバリュ
- イトーヨーカドーのセブンプレミアム
- 西友の皆様のお墨付き
- アピタ・ピアゴのスタイルワン・プラスワン
これらスーパーマーケットのプライベートブランド・ストアブランドがチラシ商品に掲載されている場合は、ほとんどの場合が通常価格です。
新商品として掲載されていたらほぼ100%、通常価格です。
紹介としてチラシに掲載しているので、特売にはなっていないことがほとんどです。
チラシの特売品を発見するポイント
チラシの中でどの商品が特売品・特売価格なのか、区別する方法はいくつかあります。
区別しやすいのは例えばこんな訴求(売込)をしている商品です。
- 日替品
- バンドル商品
- 数量限定品
日替品
一番わかりやすい特売品は日替りの特売品です。
これは誰でも気がつくものですよね。それに普段から購入しているものなら、すぐに特売価格だということもわかるので、安いかどうか判断が付きやすいです。
バンドル商品
バンドル品とは、1個だと198円・2個だと358円というようにまとめ買いをすると安くなる販売方法です。
基本的にチラシでバンドル品なら通常価格よりも安くなっています。
ただしお刺身3パック1000円・お肉3パック1000円は、安いと言えば安いのですが、グラム単位での特売の方が安いことがあるので注意してください。
数量限定品
数量限定品、例えば先着100個とか300個とかのチラシ商品はかなり安いことが多くなっています。
よく行われるのがタマゴですよね。
タマゴの先着数量限定販売って、もう30年以上続いているスーパーマーケット定番の特売品です。
ネットスーパーで確認する
今はスマホで簡単にネットスーパーで商品を購入出来ますよね。
普段使うスーパーとは異なるネットスーパーを見たり、ネットスーパーアプリをスマホに入れておいて、価格を比較すれば安いかどうか、非常に判断しやすくなっています。
そういえばイオンに買物に行くとイトーヨーカドーや西友のネットスーパーの価格をチェックしているよね。
安いかどうかは、今は他社のネットスーパーと比較すればすぐにわかるから楽でおすすめだよ。
イオンのトップバリュは稀にチラシで安くなりますが、標準価格よりも安いかどうかは、あれこれナビというアプリで簡単に確認出来ます。
あれこれナビはトップバリュの商品検索アプリで、標準価格が記載されているので、通常価格よりも安くなっているかどうか、すぐにわかります。
スーパーマーケットの裏事情がわかるチラシ
プライベートブランド・ストアブランドの商品掲載率が高いチラシだと、利益率が下がっているから、普通のナショナルブランドの特売品を避けているんだろうな・・・
*プライベートブランド・ストアブランド商品は利益率が高い傾向にあります。
特売品ばかりのチラシだから、とにかくお客さんを呼ぶのに必死なんだろうな・・・
などなどチラシからはスーパーマーケットの事情が見えてきます。
また同じナショナルブランドの商品がチラシに続くと、そのナショナルブランドのメーカーの営業が頑張っているか、もしくはそのメーカーと仲がいいんだろうな~ということが見えてきます。
イオンだとチーズクリームはフィラデルフィア(森永乳業)をチラシに掲載することが多いけど、イトーヨーカドーはベル(キリ)のクリームチーズを掲載することが多いとか。
小さなスーパーであれば、メーカーさんと交渉してチラシ用に原価を下げてもらうこともあります。
大きなスーパーはメーカーと交渉して原価さげてもらったりしないの?
それ、ドラマの見過ぎ
イオンやイトーヨーカドーくらいの規模のスーパーになると、店単位では原価交渉をしちゃだめなルールになっていることがほとんど!
メーカーの人が店に来るのは、販促物の飾り付けや、もっと発注して!というお願いだけで、原価交渉は店ではしてないよ。
もっとも小さな地元メーカーだとコソっとしている場合もあるけどね。
チラシはスーパーマーケットの特性・事情を計り知ることができるものです。
チラシの特売品を見抜いてお得に買物をしてくださいね。
イオンのチラシは大きく2種類に分かれる
参考までにイオンのチラシは大きく2つに分かれます。
- 本社(事業部)主導のチラシ
- 店舗主導のチラシ
それぞれ違いがあるので、説明します。
本社(事業部主導)のチラシ
チラシを見た時にチラシの隅っこに「この面の広告商品の取り扱い店舗」と書かれていて、近隣のイオンの店舗名が並んでいることがありますよね。
店名がこのように並んでいるチラシは、本社や事業部(エリア)が主導となって行っているチラシです。
チラシを配布するかどうか、本社や事業部から連絡が来て、チラシを配布するなら登録して配布することになります。
各店と合同でチラシを配布することで、チラシのコストが下げられるメリットがあります。
反面、個店対応出来ないので、店独自で売り込みたい商品を掲載することが出来ません。
ほとんどのチラシはこの種類です。
ある程度エリアで大量発注が可能になるので、原価交渉で安くしやすくなるというメリットもあります。
店舗主導のチラシ
店舗名が連盟になっていない、店舗が単独で配布するチラシも稀にあります。
新規オープンするお店であれば、当然単独ですが、1周年祭・10周年祭といった開店してから1年毎に行う周年祭のチラシも店舗単独で配布するチラシです。
また近くに競合する店舗があると1店舗単独のチラシが増えることもあります。
店独自で売り込みたい商品が掲載されるため、地域にあった商品が掲載されたり、普段のチラシよりもお得になっていることが多くなっているので、店舗単独のチラシはかなりお得な商品が並んでいます。
チラシ・広告の品に関するQ&A
チラシや広告の品に関して、疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
チラシが出ていないのに広告の品として販売されている商品があるけど何で?
考えられるのは3つです。
- クローズなチラシの商品
- ロングランのチラシで見逃している
- 前日までのチラシ商品のPOPをはずし忘れている
クローズなチラシとは、例えばイオンカード会員のみに送られているチラシというものが稀にあります。
また新聞などの折込広告ではなく、ネット上だけの「チラシ」というものも現在は増えています。
それら新聞の折込チラシ以外の広告・チラシの品という可能性が高いです。
ロングランのチラシとは、例えば1ヶ月間継続して特売にする商品だけを掲載したチラシの品のことです。月初めは覚えていても月末になると忘れていることもありますから。
そして意外と多いのが前日までのチラシの「POP」を取り忘れている状態です。これだとレジで会計する時に高い価格になって、クレームに繋がります。
広告の品が品切れしているのは問題ないの?
法律的に言えば、状況により判断されます。
例えば普段1日10個売れている通常価格300円の商品が、広告で200円になった場合、普段が10個だからこの日も10個しか発注してなければ、これは品切れされることが十分に予想出来るので、店舗側の責任になります。景表法に反する可能性が高いです。
普段1日10個売れている通常価格300円の商品が、広告で200円になった場合、過去にも同じ広告でその時は30個売れていたから、今回は40個にしていた場合、品切れするとは想像出来ない可能性もあるので、景表法違反には問えない可能性が高いです。
つまり状況によって問題あり、問題なしとなります。
ただ交通事故で商品が入荷しなかった、生鮮食品で天候に影響され数が用意出来なかったという場合もあり、不可抗力と認められば法律的には問題ないことになります。
簡単に言えば、店が予想出来ないことで品切れしていたら、問題ないことになります。
以上、イオン等のスーパーマーケットのチラシ・広告商品は本当に安い?というお話でした。
なおイオンで買物をする上で更にお得になりたいのならイオンカードは必須です。
まだイオンカードを持ってないのなら、この機会に是非作ってくださいね。
でも種類が多すぎるイオンカード、どれにすれば良いのかわからない、ということなら下記記事を参考にしてください。
一番お得でおすすめなのは、イオンカードセレクトです。
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