イオンとかイトーヨーカドーでも昔は冷凍食品半額ってよくやってたけど、最近は見ないね。
まともな会社なら今時、冷凍食品の半額なんてしないよ。3割引とか4割引もね。
2005年くらいまではよく見かけたスーパーマーケットの冷凍食品の半額、最近はめっきり見なくなったと思いませんか?
イオンやイトーヨーカドーでも均一価格での販売が増えており、冷凍食品の半額や4割引等の割引販売は実施されていません。
でもこれは当たり前で、むしろ冷凍食品の半額等の割引を行っているスーパーがあれば、それは法律に違反している可能性が高くなっています。
冷凍食品の半額が行われなくなった理由や、いくらならお得なのか詳しく説明します。
冷凍食品の多くは価格が定められていない・メーカー希望小売価格の撤廃
2006年前後から冷凍食品メーカー、ニチレイや味の素、ニッスイ等はメーカー希望小売価格というものをなくしました。
メーカー希望小売価格って定価のことでしょ?定価が無いってこと?
メーカー希望小売価格と定価は全く別のものだよ。
定価が認められているのは書籍や新聞くらいだから。
最初に理解して欲しいのは定価というものは今はほとんどの商品で無いということです。
一部のメーカーは「メーカー希望小売価格」というものを出していますが、あくまでも希望小売価格であり、販売店(スーパー等)は自由な価格で販売することが出来ます。
定価を認められているのは書籍や新聞、タバコ等の一部の商品だけです。
- 定価=定められた価格で販売することが決まっている商品の価格
- メーカー希望小売価格=これくらいで販売して欲しいな~という価格
似ていますが全く別のものです。
そしてニチレイや味の素、ニッスイ等多くの冷凍食品メーカーは「メーカー希望小売価格」そのものを無くしており「オープン価格」としています。
オープン価格は、自由に値段を決めてください、というものです。
もちろん原価はあるので、お店は原価に利益や手数料分(物流コストや人的コスト)を上乗せした価格で販売することになります。
また原価を切って不当に安く販売すると不当廉売という不法行為になるため、いつも原価を切って販売することは出来ません(たまにならOKです)。
冷凍食品の半額を今でも行っているお店はだいたい下記のような表示をしているはずです。
- メーカー希望小売価格から半額
- メーカー小売参考売価から半額
- 当店通常価格から半額
大手冷凍食品メーカーの冷凍食品に対して、メーカー希望小売価格、メーカー小売参考価格と記載している時点でお客さんを騙しています。
当店通常価格からの割引をしているところでも、「毎日半額」なんて宣伝していたら、アウトです。
毎日半額なら、その半額がそのお店の通常価格なのですから。
元値を高く設定して、半額と嘘をついて販売しているのと同じことです。
つまり冷凍食品は既に半額・4割引という販売方法はほぼ無理な状況になっています。
これについては景表法の二重価格表示というものにひっかかっています。
参考:消費者庁 二重価格表示
お弁当用冷凍食品なら128~248円くらいの価格で販売されていますが、198円均一をしているスーパーマーケットが、「お弁当冷凍食品2割引」として158円としてたまに行う分には問題ありません。これは認められている販売方法です。
むしろ、冷凍食品半額とか4割引をしているところは、お客さんを騙して販売しています!もしくは普段はボッタクリ価格で販売しています!と宣伝しているのと同じだよ。
まともなスーパーはもう半額や4割引はしてないよ。
なお食料品ではありませんが、二重価格表示においてイオンの子会社が2018年に措置命令を受けています。
参考:株式会社メガスポーツに対する景品表示法に基づく措置命令について
大きな会社やその子会社だと「見せしめ」としてよく措置命令を受けるので、イオンはかなり厳しくチェックしているんですけど、それでも行ってしまうんですよね。
メーカー商談時希望価格・商談時使用売価というまやかし
ここ最近多いのが「メーカー商談時希望価格」とか「メーカー商談時使用売価」から半額とか4割引などです。
某オー○ーストアとか、ファミリース○アさ○うなどで使っているものです。
この表示を見逃している公正取引委員会は仕事をしろ!と言いたいくらいアクどい表示方法です。
というのも、メーカーとスーパーマーケットが話し合いで、基準となる価格を決めるのは勝手に行えば良いことですが、そんな価格は消費者には関係ないことです。
安く見せるためにありもなしないめちゃくちゃ高い価格を使って、そのめちゃくちゃ高い価格から、すごい割引額を表示すれば安いと誤認する人がいます。
つまり景表法違反の優良誤認の可能性すらあります。
こういう表示をしているスーパーを見かけたら、騙して安く見せかけているんだな…と思った方が良いです。
そんな価格を決めているのなら、素直に「メーカー希望小売価格」を復活させろという話です。その方が公正性があります。
メーカーと小売店で決められる「メーカー商談時希望価格」「メーカー商談時使用売価」は何の意味も無い価格です。
冷凍食品半額は既に安くない
半額というのは非常にインパクトのある言葉なので、どうしても惹かれてしまいますが、冷凍食品に限っては、信用しないのが一番です。
半額という文字を見てしまうと、ついついお得だと思って見てしまいますよね。
2005年以前までは、本当に多くのスーパーマーケットが冷凍食品半額を実施していました。
でも、もし今でも冷凍食品半額を実施ているところの販売価格を見てください。
おそらくお弁当冷凍食品なら280~350円(税別)前後になっているはずです。
でもイオンだと概ね138~178円の均一で今なら1年中販売されています。
- 300円の半額=150円
- 350円の半額=175円
半額を実施ているところの通常価格の半額くらいでいつも販売している訳です。
時には、3個400円とか1個128円というセールを実施しているので、半額よりも安いことがあります。
イトーヨーカドーも今は通常価格158~228円の範囲で販売をしていることが多くなっています。
半額だと実はそれほど安く無いのに、半額という文字で安いと勘違いしてしまうことは冷凍食品ではよくあります。
だから日々使うスーパーであれば、冷凍食品は普段いくらで販売されているのか、未だに冷凍食品半額を実施しているスーパーマーケットであれば通常価格はいくらなのか、把握しておくことが大切です。
つまり冷凍食品半額という言葉に惑わされるなってことね。
その通り!今だとネットで冷凍食品を買う人もいるけど、楽天やPayPayモールだとイオンで158~178円で販売されている冷凍食品が200円以上、300円以上というのはざらにあるからね。
昔はなぜ冷凍食品半額を実施していたのか?
でも昔は何で、冷凍食品の半額を実施しているスーパーが多かったの?
メーカー希望小売価格があったこと、そして賞味期限が長いということで対応しやすかったからだよ。
以前、「冷凍食品半額」はスーパーマーケットの定番セールでしたが、なぜどこのスーパーも冷凍食品半額を目玉として行っていたのか?理由はシンプルです。
- メーカー希望小売価格があったから
- 余っても賞味期限がほぼ関係ないから販売し続けられる
- お客さんが多く買い来るからいわゆる客寄せパンダとして使われていたから
メーカー希望小売価格は2000年代の中頃まではありましたが、今はほぼ無くなったことは説明した通りなので、それ以外のことを説明します。
まず特売で販売しようと思っても、賞味期限が短いものだと万が一残ってしまったら大変です。
でも冷凍食品は賞味期限が実質的には無いので、残ってもその後普通に販売していれば問題ありません。
だから安心して大量に発注できる冷凍食品の特売が盛んになりました。
バックルームの冷凍庫が小さい店舗だと、それはそれで大変なんですけどね。
タマゴの1パック98円もスーパーの特売の定番ですが、限定数を設けていることが多いのは、冷凍食品よりも賞味期限が短く、お客さんも賞味期限を気にするため、あまり残すことが出来ないからです。
もしタマゴの賞味期限が1ヶ月2ヶ月あったら、限定数は無かったでしょうね。
アイスクリームにはまだメーカー希望小売価格はある
冷凍食品のメーカー希望小売価格は、ほぼ撤廃されたと説明しましたが、アイスクリームにはまだメーカー希望小売価格は根強く残っています。
アイスクリームと言えば「ハーゲンダッツ」が好き!という方も多いと思いますが、ハーゲンダッツはメーカー希望小売価格をずっとつけています。
ハーゲンダッツの公式サイトで新商品のニュースリリースを見てください。希望小売価格が掲載されていますから。
だからイオンでもイトーヨーカドーでも、たまに「ハーゲンダッツ メーカー希望小売価格より4割引」というセールを行っています。
「明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ」が好きな方も多いですよね。この商品もメーカー希望小売価格が公式サイトに掲載されています。
アイスクリームのメーカー希望小売価格からの半額・4割引・3割引は事実なので安心して購入してください。
イオンで冷凍食品を安く買うポイント
イオンで冷凍食品を安く買うポイントは、2つです。
- 火曜市等の安くなる日にまとめ買いをする
- 5%OFFとなる日に購入する
火曜市等の安くなる日にまとめ買いをする
イオンやマックスバリュでは火曜市でお弁当冷凍食品の均一セールをよく実施しています。
お店や地域にもよりますが、128~158円の均一価格セールを行っているので、この時を狙って買うのがおすすめです。特に138円(税別)以下になっていたら狙い目です。
5%OFFとなる日に購入する
20日・30日のお客さま感謝デー等で電子マネーWAONで支払ったりイオンカード会員であれば5%OFFとなる日に購入するようにすると5%以上もお得になります。
特にイオンカードで支払ったり、会員登録済みの電子マネーWAONで購入すれば1%分のポイントも貯まるので更にお得です。
まだイオンカードを持っていない場合は、あなたにとってお得なイオンカードを作ってくださいね。
なお一番お得なイオンカードは、イオンカードセレクトです。
以上、イオン等のスーパーマーケットで冷凍食品半額は行われない理由についてでした。
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