ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社と「株式会社みんなの銀行」が金融サービス開発に関する基本合意書を締結したという発表がありました。
今回の合意書では、セルフスキャン型お買い物アプリ「Scan&Go(スキャンアンドゴー) ignica」と連携した銀行口座直結型の新決済サービスの共同開発などを検討するとしています。
参考:U.S.M.H、みんなの銀行との金融サービス開発に関する基本合意書締結のお知らせ(PDF)
イオン銀行ではなく、みんなの銀行?
今回のニュースリリースでは下記のように書かれています。
今回の基本合意では、セルフスキャン型お買い物アプリ「Scan&Go(スキャンアンドゴー) ignica」と連携した銀行口座直結型の新決済サービスの共同開発など、相互のリソースを効果的に組み合わせて実現するデジタルを活用したソリューションの構築に向けて検討を進めます。
Scan&Goで、現状はクレジットカードのみの対応(マルエツとカスミは、PayPay残高払いも可能)となっているのを、銀行口座からの即時引き落としによる支払いを可能とすることが想像出来ます。
しかしそれならデビットカードの登録でも出来てしまうので、それ以外のサービスで無ければ意味はないでしょう。
何よりもイオングループなのに「イオン銀行」ではなく「みんなの銀行」を選んだ理由がわかりません。
更に「みんなの銀行」は現金による入出金はイオン銀行のライバル的な存在でもある「セブン銀行」のATMからしか現状出来ません。
- イオン銀行ではなく、みんなの銀行
- みんなの銀行の現金入出金はセブン銀行のATMのみ
本当にU.S.M.Hってイオングループですか?と思うくらいイオングループを使わないので、今後、イオングループから抜けるつもりなのかな?とすら思えてきます。
というよりも間接保有も含めてイオンが50%以上も株式を保有しているのに、ここまで自由にさせているのが、よくわかりません。
もしくは、イオン銀行と「みんなの銀行」が業務提携する前触れなのかな?とも勘ぐりたくなります。
まさか将来的にU.S.M.Hのスーパーマーケットにセブン銀行のATMが並ぶことは無いかと思いますが、そうなったらどうなるんだろう?と興味はそそられます。
ただしイオン銀行を選ばないことは理解できる
もっともイオン銀行を選ばないことはある程度理解出来ます。
イオンは基本的に保守的な企業であり、大企業病を患っている企業です。
新しいことをチャレンジしようとすると障害になることも多いため、グループ内で完結させようと思うよりも他社と組んだ方が圧倒的に楽にスムーズに片付くこともあります。
何か新しいことをしたいから、とりあえず「みんなの銀行」と組んだ可能性は考えられます。
もっともU.S.M.H自体も革新的な会社ではありませんし、むしろ小さいながらも保守的で大企業病を患っている部分もあるので、どこまで出来るのかは現段階では全くわかりません。
U.S.M.Hについて
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(略称U.S.M.H)は、首都圏で展開するイオングループのスーパーマーケットである「カスミ」「マルエツ」「マックスバリュ関東」の3社が経営統合のために作った共同持株会社です。
3社はそのままのブランド名を保ち自主自立経営を前提に経営の効率化を進めています。
以上、U.S.M.Hとみんなの銀行との金融サービス開発に関する 基本合意書締結したというお話でした。
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