友達にイオンでよく買物をするって言ったら、よくあんな高いところで買うね、って言われたけど、イオンってそんなに高いかな?
どこと比べて高いのか、何が高いのか?ということもあるし、イオンの方針もあるから、一言で高いということは言えないね。
イオンは高い、そんな話を実生活でもネットでも聞くことがありますが、イオンは高いのか、安いのか、実際のところはどうなんだろう?と思うこともありますよね。
実際のところはどうなのか、結論から言えば生鮮食品は高いこともあるけど、全体的には安いです。
イオンの元従業員が実際のところを説明します。
イオンで高いと言われるものは、生鮮食品や日配食品が多い
イオン・イオンスタイルで働いていた頃に「高い!」とよく言われた商品があります。
野菜・魚・肉・豆腐・牛乳などです。しかし本当に高いのでしょうか?
生鮮食品が高いイオン・特に野菜は高い傾向にある
よく高いと言われたし、実際に高いな~と思う商品としては野菜・魚・肉などの生鮮食品がありました。
特に野菜は高い傾向にあります。
なぜイオンは野菜が高いのか?理由は簡単です。
野菜の仕入れは、大手メーカーの商品のような大量仕入れが難しいため、地元の小さなスーパーと価格差を作ることが難しいです。
また地元に根ざした中小のスーパーマーケットは独自で生鮮食品、特に野菜に関しては安い仕入れルートを持っていたり、地元の農家と契約していたりするため、安い事が多々あります。
そのため、イオンは野菜は高い傾向にあったり、地元のスーパーよりも高いことが多くあります。
イオンも独自の仕入れルートを作って、売れば良いのに…と思うかもしれませんね。
それが難しいのもイオンです。というのも、イオンは仕入れを行う場合、取引先にかなり厳しい条件を出します。価格面ではなく、安全面やコンプライアンス的なもので。
そのため、地元の農家や問屋が嫌がることもあり、あまり安く出来ない状況になってしまうこともあります。
イオンは品質・安全性を重視するから高い=日配食品
上述していますが、イオンは取引先に安全性に対する厳しいルールを設けているため、それほど安全性を重視せずに仕入れているところにはどうしても、価格で負けてしまいます。
そして品質の低いものも仕入れることはしません(たまに騙させれ仕入れていますけど)。
イオンは豆腐が高い!という人も多いのですが、それは一定の基準を作っているためです。
豆腐って安く作ろうと思えば簡単に販売価格で一丁20~30円で作れます。
激安スーパー等で販売されている1丁20円から50円の豆腐は水増しされて作られたもので、決して美味しくは無いんですよね。
でもイオンで販売されている豆腐1丁は安くて60円代、普通で90円代が一般的なので、あまり品質について知らない人から見れば、どうしても高く感じられてしまいます。
品質チェック・安全性への取り組みをクリアした取引先しかイオンには無いので、どうしても一部商品で価格が高くなってしまうので、高い印象は持たれています。
勘違いでイオンは高いという人もいる
人は感覚やイメージでモノゴトを決めつけることが往々にしてあります。
以前、イオンで働いていた時にお客さんから「◯◯スーパーは牛乳が98円で売ってた!ここは178円もするなんて、高すぎないか!」というクレームを受けました。
ここでもう気が付いた方もいるかもしれませんね。
そのスーパーは、メインで売り込んでいたのは、牛乳ではなく加工乳(低脂肪乳等)で、その低脂肪乳なら普通に98円くらいで売れるものでした。
牛乳は安いところでも170円前後ですし、そのスーパーでは当時牛乳で一番安いもので188円だったので、勤めていたイオンの店舗よりも高い価格設定でした。
商品価値というよりは、似た商品でイメージ的に安いと思い込んでしまう人もいて、それで高いという人はいます。
ただ中にはイオンは高い!と決めつけて、実際に価格を比べてもらって実際には安くても、認めない人もいるので、イオンは高い!と決めつけている人には、何を言っても無駄なこともあるんですけどね。
イオンで安いものは、加工食品やビール、冷凍食品
イオンで安いと感じる商品もあります。
例えば加工食品やビール、冷凍食品です。なぜこれらの商品は安いのか?理由は下記のものが挙げられます。
- 大量仕入れが可能だから
- 物流コストを下げられるから
イオンは加工食品やビールなどは大量仕入れが出来る
メーカーは大量に仕入れてくれるところは原価を引き下げます。
これは当然ですよね。1個買うよりも1000個買ってくれるのなら安くするのは当然です。
イオンのスケールメリットを活かしやすい加工食品やビール、冷凍食品は生鮮食品と違い、原価を下げてもらいやすく、原価が安ければ、当然価格も下げられます。
だから加工食品やビール、冷凍食品等、大手メーカーが作っているものは、イオンが本気を出せば、どこのスーパーよりも安く出来ます。
イオンは物流コストを下げられる
イオンは独自の物流網を持っているので、配送センターに一括でメーカーから納品してもらい、配送センターからイオンの店舗に運んでいる場合が多いです。
メーカーや問屋が細かく店舗単位で納品をする場合、店舗数にもよりますが、コストが発生します。
でもスーパーの配送センター1箇所のみにまとめて納品出来れば、メーカーや問屋はコストを下げられます。ということは原価を下げられる訳です。
イオンはイオンで、配送センターに納品してもらい、店舗毎に納品された品を振り分けて、店舗に運んでいく事でコストを下げようとしています。
以前、イオンはビールの不当廉売(独占禁止法違反)で問題視されたことがありましたが、それほど安く売っていることがあります。
イオンの冷凍食品は非常に安い
イオンの冷凍食品、特にお弁当冷凍食品は非常に安いです。
もちろんイオンよりも安い価格で販売しているスーパーもあるのですが、そういうスーパーはクレジットカードや電子マネーが使えない現金オンリーのお店がほとんどです。
冷凍食品半額!といつも半額で販売しているお店よりも安いことがあるので、1度比べてみてください。
なお冷凍食品半額を行っているお店は危ないお店が多いので要注意です。
イオンが本気を出すと街の商店が潰れてしまう可能性もあり
イオンの社員は定期的に店舗の近くのスーパーにいって、価格調査(競合店調査)を行います。価格差がある場合は値下げをしたりします。
ただどこまで下げるかは、課長・店長・商品部の判断が必要なため、売場の責任者の一存では決めることはまずありません。
でもイオンが本気になったら徹底的に価格競争をしかけてきて、周りのスーパーを廃業に追い込むこともそれほど難しいことではありません。
資本力が全く違いますし、大量仕入れで原価も一番安くできますから、価格競争でイオンが負けることはありません。
でもこれをしてしまうとスーパーはイオンだけになり地域トータルで見れば街の衰退を起こす可能性もあります。
だからあえて滅茶苦茶な価格設定をしないのがイオンの特色とも言えます。価格というのは適正でなければいけない、とも考えているからです。
イオンとイオンスタイルは、どっちが安い?高い?
イオンとつくスーパーマーケットは現在下記のところがあります。
- イオン
- イオンスタイル
- イオンエクスプレス
- イオンフードスタイル
- イオンスーパーセンター
これらで価格の違い、高い・安いがあるのか?と言えばあります。
イオンとイオンスタイルは同じくらいの価格帯
まずイオンとイオンスタイルは基本的には価格は同じです。
ただしイオンは地域によって価格が異なるので、同じ市内にあれば、概ね同じくらいの価格設定になっていることが多いです。
同じ市内にあるイオンやイオンスタイルでも、近隣の競合状況によって価格が異なることはよくある話です。
またイオンの中でも対策店舗(売上が悪いために改善を求められている店舗等)の場合は、安くなる傾向にあります。
イオンフードスタイルはやや高めの価格設定
イオンフードスタイルは、ダイエーが経営するスーパーで、イオンやイオンスタイルよりも高い傾向にあります。
イオンフードスタイルは、基本的にダイエーと同じ価格設定であり、ダイエーはイオンよりもやや高い価格設定になっていることが多いです。
イオンスーターセンターはやや安い
イオンスーパーセンターは、北海道と東北にのみあるスーパーですが、イオンやイオンスタイルと同じくらいか、少し安いことが多いです。
北海道の場合は、イオンとほぼ同じです。
イオンエクスプレスはコンビニよりは安いが、高めの価格設定
イオンエクスプレスは、主に仙台エリアにありますが、都市型の小型スーパーマーケットであり、ライバルはコンビニになるため、コンビニよりは安いけど、イオンやイオンスタイルよりは高い価格設定になっています。
なおそれぞれの違いについては、下記記事を参考にして下さい。
イオンの価格に関するQ&A
イオンの価格に関して疑問に思うであろうことをQ&A形式で答えていきます。
同じ市内のイオンなのに価格差があるけど、なぜ?
同じ市内にイオンが数店舗あることも珍しくはないですよね。
でも距離にして数キロ、車なら10分ほどの距離なのに商品に価格差がある場合もあります。
なぜ同じイオンなのに価格差があるのか?と不思議に思う方もいるでしょう。
恐らく価格差がある場合、安い方は対策店舗になっていることが多いです。
対策店舗とはいろいろな意味合いがありますが、新しく出来たばかりのイオンだと売上予算が非常に高い場合もあるので、予算達成のために特売をしたり価格を下げていたりすることがあります。
また例えばイオンA店の周りには食品も扱うドラッグストアがある、イオンB店の周りには食品を扱うドラッグストアが無いという場合、イオンA店の方が安いことが多いです。
理由は、なんとなく気づいている人も多いと思いますが、ドラッグストアで食品を扱う場合、非常に安いことが多いですよね。
そのためドラッグストアにお客さんを取られないように、ドラッグストアが近くイオンの場合、価格を下げていることがあります。
また非常に安いスーパーが近くにあれば、競争のために近くにあるイオンは価格を下げることもあります。
ほんの1~2kmの距離でも、イオンは価格差がある場合が多々あります。
マックスバリュも高い?
マックスバリュも高いと思っている方もいますが、マックスバリュの価格はイオン・イオンスタイルと比べた場合、地域によってかなり異なります。
- 北海道:イオンよりもマックスバリュの方が安い傾向にあり
- 東北:イオンよりもマックスバリュの方が安い傾向にあり
- 関東:マックスバリュよりもイオンの方が安い傾向にあり
- 中部:イオンとマックスバリュは同じくらいの価格が多い
- 関西:激化していてイオンとマックスバリュであまり価格差がない
上記は感覚的なものですが、管理人の認識です。もちろん感覚的なものですし、細かい地域によっても異なってきます。
ただマックスバリュの方がローコストオペレーションのことが多いので、マックスバリュの方が安い傾向にはあると思います。
イオンとマックスバリュ、ザ・ビッグで価格差があるのはなぜ?
同じ市内にイオンとマックスバリュ、ザ・ビッグがあるところも最近では増えていますが、同じイオングループなのにイオンとマックスバリュ、ザ・ビッグで価格差があるのはなぜか?と思う人もいますよね。
わかりやすい理由は、コンセプトが異なるからです。
ザ・ビッグは少人数で店舗を運営するように設計され安く売るようにしています。
マックスバリュとイオンはほぼ同じですが、運営会社が同じ場合だとマックスバリュの方が安くしている場合が多いです。
また本州(東北を除く)と四国の場合は、運営している会社が異なるので、運営会社の方針によって価格に差が出てきます。
イオンとマックスバリュ、ザ・ビッグを比べた場合、どこが安いかは下記記事を見て下さい。
イオンでお得に買物をしよう!
先入観やイメージでイオンは高い!と思う人は予想以上に多いです。
実際に高い商品もありますが、同じ販売条件のスーパー(クレジットカードが使える等)と比べれば、イオンは高い訳ではありません。
むしろ商品によっては地域最安値の場合もあります。
また工夫次第で安く買えるのもイオンの特徴です。
イオンカードやWAONで買えばポイント還元でいつでも1%以上の実質的な割引がありますし、お客さま感謝デーを使えば5%OFFになります。
クーポンを発行していることもあり、更に100円匹引きになることもあります。
イオンは品質・安全性にはかなり敏感な企業なので、商品は安心して買えます。
ぜひ、イオンでお得に買物をしてくださいね。
なおイオンでお得に買物をするのに必要なものはイオンカードです。まだイオンカードを持っていないのなら、この機会に是非作ってくださいね。
ただ種類の多すぎるイオンカード、どれを申し込んで良いかわからないということであれば下記記事を参考にしてください。
一番お得でオススメはイオンカードセレクトです。
以上、イオンは高いか?安いか?についてでした。
なお定期的にイオンと競合関係にあるスーパーマーケットとイオンの価格比較をしています。よければご覧ください。
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