ウエルシア薬局とかいくと「ハピコム」ってブランドの薬があるけど、ツルハでも売ってるんだよね。ハピコムってイオングループなの?
イオングループではないけど、実質的にはイオングループみたいなものだね。詳しく説明するね。
ハピコム(HapYcom)は、イオングループを中心とするナショナルドラッグチェーン、および同チェーン内で扱う一般用医薬品を中心としたプライベートブランド名・ストアブランド名です。
ハピコム事務局はイオン株式会社のドラッグ・ファーマシー事業が運営しています。
ハピコムを構成するドラッグストア
ハピコムの公式サイトには、ハピコム加盟店として下記の会社名が記されています。
- 株式会社ツルハホールディングス
- クスリのアオキ
- ウェルパーク
- ザグザグ
- メディカル一光
- ウエルシアホールディングス株式会社:イオングループ
- イオン:イオングループ
- ダイエー:イオングループ
- マックスバリュ:イオングループ
- ザ・ビッグ:イオングループ
- マルナカ:イオングループ
11の社名および店舗名が記載されています。
11社のうち約半分の5社はイオングループではありませんが、実際にはイオングループと資本提携・業務提携を行っています。%はイオン株式会社が保有している株式の割合です。
- 株式会社ツルハホールディングス:筆頭株主 イオン株式会社(約13%)
- クスリのアオキ:筆頭株主 イオン株式会社(約10%)
- ウェルパーク:いなげやの子会社(いなげやの筆頭株主 イオン株式会社 約17%)
- ザグザグ:イオンが2番目の株主(約15%)
- メディカル一光:筆頭株主 イオン株式会社(約25%)
つまりイオンが中心となって行っているドラッグストアの広域連合です。
有名なナショナルドラッグチェーンとしては下記のものがあります。
- マツキヨココカラ&カンパニー
- 富士薬品グループ
- サンドラッググループ
- WINグループ
ハピコムについて
ハピコムについては、Wikipediaに詳しく書かれているので、そちらを読んでもらった方が詳しくは理解出来ます。また公式サイトを見てもらっても詳しく書かれています。
参考:ハピコム(公式サイト)
ただ実際に読んでも、よくわからないということが多いと思います。
なのでもう少しわかりやすく説明します。
ドラッグストア業界は、スーパーマーケット以上に熾烈な競争が行われています。
また薬を開発するのにはとても多くの時間とコストがかかります。
少しでも安く売るためには、オリジナル商品を開発して価格競争に負けないようにしないと難しい状況になっていますが、ドラッグストア1社では非常に難しいことは想像出来ますよね。
だからドラッグストア各社が業務提携・資本提携を行い、薬の共同開発や一括大量仕入れを行うために、連合を組んだのがナショナルドラッグチェーンと呼ばれるものです。
ドラッグストア各社が出資しあって、医薬品メーカーと手を組み、共同開発・大量一括仕入れを行うことで、低価格な商品を生み出すことが出来る訳です。
そのナショナルドラッグチェーンの1つがハピコムで、イオンを中心に集まっている連合です。
業務提携・資本提携はあるものの、加盟している会社の経営権は持ってないので、ある意味ゆるい繋がりと言えます。
なおドラッグストアだけに限定しても、ハピコム加盟店だけで日本のドラッグストアの3割もの売上シェアを誇っており、日本最大のナショナルドラッグチェーンとなっています。
仲が良い訳ではないハピコム
ハピコムに加盟していると言っても、資本提携・業務提携しているだけで、経営権はそれぞれの会社が独立して持っているので、ハピコム加盟店で共同で何かしらの販促を行っている訳ではありません。
例えば統一のポイント制度を持っているとか、統一でチラシを出すといったことは行っていません。
- イオンのポイント=WAON POINT
- ウエルシアHDのポイント=Tポイント(一部WAON POINT)
- ツルハHDのポイント=楽天ポイント
- ウェルパーク=独自ポイント+dポイント
むしろ仲が悪いんじゃないか?と思うことは見られます。イオンとツルハの関係とか…
スーパーマーケット業界にもある共同出資の連合
スーパーマーケット業界でも似たような連合があります。代表的なのが、CGCです。
北海道で言えばアークスグループが加盟していますし、関東ならマミーマートや成城石井などが加盟しています。
関東ならVマークを作っている八社会もよく知られています。
京王ストア・京急ストア・京成ストア・相鉄ローゼン・東急ストア・東武ストアなどから成り立っています。
以上、ハピコムについてでした。
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