イオングループでもイオンリテールやイオンモールみたいな大きな会社は無くならないと思うけど、小さなイオングループの会社って結構無くなってるでしょ。
以前にはローラアシュレイが無くなったし、タルボットやクレーアズも無くなったよね。
イオングループで今まで会社を清算して無くなった会社はかなりあるからね。僕が出向していた会社も無くなったし。
イオングループの会社が無くなったらどうなるか、説明するね。
合わせてイオンの公募制度・出向制度についても説明しておくよ。
イオングループの会社が清算される話は聞いたことがある人もいるでしょう。
マックスバリュを運営する会社が別の会社に統合されることが多かったり、タルボットジャパンやクレーアズも撤退することになりました。
イオングループの会社が清算された時に社員はどうなるのか、詳しく説明します。またイオングループの出向の仕組みの1つ、社内公募制についても解説します。
イオングループの各社の社員の種類
イオングループには海外法人も含めると300社以上の会社があります。
でも各社の社員はプロパー社員と出向社員に大きく分類出来ます。
- プロパー社員=各社の純粋な社員
- 出向社員=イオングループの他の会社から出向してきた社員
例えば東北を除く本州のイオンに勤める社員は基本的にイオンリテール株式会社という会社の社員です。
イオンモールで働く社員はイオンモール株式会社の社員であることが多いです。
このように会社の籍の会社のまま働いている社員をプロパー社員と言います。
では、イオンで新しく出来た会社の社員はどうか?と言えば他のイオングループの会社から出向してきた社員が働いていることが多くなっています。
会社の籍は元の会社のままで、勤務先が別の会社ということになります。
これを出向社員と言います。
たまにイオンと他の会社の共同出資で会社を作ることもありますが、その場合は出向社員が2種類になります。
- イオンの他の会社の社員が出向で来る
- 共同出資の会社の社員が出向で来る
僕が出向して働いていた「ジェーゾーン株式会社」は出向社員が2種類いて、プロパー社員もいたよ。
ジェーゾーン株式会社はイオンのパソコン専門店として作られた会社で、当時はジャスコ株式会社(現 イオン株式会社)と亜土電子工業(T-ZONE)の共同出資で作られた会社でした。
1997年に作られて1998年には社員を募集してプロパー社員も生まれました。それまではジャスコからの出向社員と亜土電子工業からの出向社員で店舗を運営していました。
つまりジェーゾーン株式会社には3種類の社員がいたことになります。
- ジャスコから出向して働いている、ジャスコ籍の社員
- 亜土電子工業から出向して働いている、亜土電子工業籍の社員
- ジェーゾーン株式会社として採用した、ジェーゾーン株式会社籍の社員(プロパー社員)
でもジェーゾーン株式会社はパソコン市場の衰退により2001年にはジェーゾーン株式会社は清算され解散となりました(ジェーゾーンという店舗はその後もう少し続きます)。
イオングループの会社が清算されたらイオンの別の社員にほぼなれる
その時、3種類いた社員はどうなったのかと言えば下記の通りです。
- ジャスコ籍社員(この時は既にイオン)=イオンへ戻って働く
- 亜土電子工業籍社員(この時はCSKエレクトロニクス)=CSKに戻って働く
- ジェーゾーン籍社員=持株比率が高いイオンの社員となってイオンで働く
つまりクビになることなく、イオンの他の会社の社員となって働き続けることが出来ます。
ただし自分が求める仕事が出来るか?というとそうではありません。
例えばジェーゾーンはパソコンショップでしたが、イオンの社員になってパソコンショップに近い家電売場の社員になれるか?というとそんなことはなく、食品売場に配属になった人もいました。
そのため、希望する職種に必ずなれるとは限らないため、自分から会社を辞める人もそれなりにいます。
イオンの社内公募制
そういえば、Jちゃんって、イオンで働いている時に3回出向したって言っていたよね。
そうそう、2回は社内公募制というので出向して1回は普通に出向させられたんだ。
その1回も当時仲の良かった人事の人に今の職場が5年以上経過したから、そろそろ転勤したいって言ったら、出向になったんだけどね。
イオングループ共通では「社内公募制」という制度があります。
イオングループにはいろいろな会社があるし、イオンリテール等で新たな事業が複数展開されています。
- 新しい会社を作った時
- 小さい会社を拡大していく時
- 新たな事業が開始される時
こんな時にイオングループに勤めている人に対して自分で立候補・応募して別の会社に出向したり、新しい事業に加わることが出来ます。
これを社内公募制と言います。
ただし立候補・応募すれば誰でも出向や新しい事業に加われる訳ではなく、面接試験や場合によっては筆記試験を受けて合格して採用されないと出向や新規事業に加わることが出来ません。
流れとしては下記のようになります。
- イオングループ内の社内広報誌に社内公募制の情報が掲載される
- 書類で応募をする=書類選考
- 書類選考に合格後、面接試験(場合によっては筆記試験)
- 試験に合格後、辞令が出て出向or新しい事業にジョインする
出向後の待遇について
イオングループ内で出向した場合、給与や休日等の待遇は変わるものと変わらないものがあります。
- 給与=元の会社(出向元)の給与のまま
- 休日=出向先の会社の規定になる
つまり給与は変わらないけど、休日日数は変わることになります。
ジェーゾーンにいた時は、3種類の社員がいて、同じ役職や仕事でも給与が違うから、少しもめていた部分もあったんだ。
基本的にイオンは、イオンリテール株式会社やイオンモール株式会社、イオンクレジットサービス株式会社は給与が良いのですが、小さな会社は給与が低い場合もあって、出向でいろいろな会社の社員が集まると、給与の違いで少し雰囲気が悪くなることもあります。
出向経験はイオンの出世コースの1つ
イオングループでの出世の条件としてよく言われていることで下記のことがあります。
- 海外赴任経験がある
- 出向経験がある
なので、出向は出世のために経験しておいた方が良いことにはなっています。
社内公募制度で興味深い会社、やってみたい仕事があったら積極的に応募することをおすすめします。
社内公募の結果はいつ出るか?
社内公募で応募して結果が出るまでは面接をしてから概ね1~2週間です。
ただし合格したとしても、異動の辞令が必ず出るのか?と言えばそれはわかりません。
すぐに異動辞令が出る場合もあれば、1ヶ月~半年後になることもありますし、プロジェクトであればプロジェクトが中止になって、そのまま出向せずに終わることもあります。
こればかりは、その時にならないとわかりません。
以上、イオングループの会社が無くなったら社員はどうなるか、そして社内公募制についてでした。
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